【ニュース】JリーグとNPB合同の新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「シーズン中にルール変更をする事から起こる不公平を避ける意味でも、今年はこのままの方がいいだろうという事になりました(野々村チェアマン)」
8月22日(月)、JリーグとNPB合同の「第61回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。
会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)と舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、野々村芳和Jリーグ チェアマンが出席した。(※舘田氏は会見欠席)
会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。
○NPB・斉藤惇コミッショナー
今日は第7波が高まっている状態での会議となりました。
NPBの方でも各球団で罹患者が出ておりました、ただいろいろな工夫をして試合の方は進めさせていただいています。残り40試合のところまで来ましたので、何とか143試合を完遂させていただきたい、それについても十分な感染対策を続けていきたいと考えています。
今日はその中で、JリーグさんからNPBと同様に罹患状況の報告がありました。それをベースとして検査のあり方が話題になりました。今日どうこうするというわけではありませんが、今Jリーグでは試合前の抗原定性検査、我々NPBでは2週間に1回のPCRによるスクリーニング検査をおこなっています。
このスクリーニング検査がコストや選手の負担に対してどれだけ有効なのか。社会的にも2類(感染症)から5類(感染症)への分類変更が話題になってきていますので、それに合わせて少し検討しなくてはいけないという問題提起がありました。結論はもちろん本日出ているわけではありません。我々としてもJリーグさんと一緒にやっていきたいと考えています。
○野々村芳和Jリーグ チェアマン
Jリーグでも、コロナを理由に試合中止になる試合が数試合出ていたり、それに加えて台風や落雷で中止・延期になる試合が出てきています。
今シーズンはシーズン終了後にワールドカップがあり、普段よりも日程の余裕がなくなってきている状況で、いよいよこれからシーズンを成立させていくのか各クラブ頭を悩ませていると思いますが、今まで積み上げてきた感染対策を徹底してやっていく事がある意味で全てだろうということです。
また前回の会議からこれまでの間に、試合に何人いたらできるのかというルールの話をこの期間で詰めてきました。各クラブといろいろな話をした中で、シーズン当初から続いているこのルールで今シーズンはやるべきだという意見が過半数を超えたという事も含めて、ルールは変えずにやっていく事にしました。
そもそもこのルールの目的は、不公平・不平等をある程度の飲み込みながらでもいかにしてシーズン成立させることが最大に目的だったので、シーズン中にルール変更をする事から起こる不公平を避ける意味でも、今年はこのままの方がいいだろうという事になりました。
とはいえ来シーズンに向けて、ウェイズコロナ・アフターコロナをどうやっていくのか。公平性を保ったコンペティションをプロスポーツとして維持していくためにも、検査のあり方も含めて検討して、来シーズンに向けてはまた違った考え方も導入していかなくてはいけないのではないかという話を、今日の会議の中でもいくつか出ていました。
最後に、声出し応援検証のステップ3が終了しました。細かい内容については次回の会議の中でJリーグの方から説明させていただきたいと思いますが、速報(の結果)ではではおおむねできていました。これをもって8月15日以降からは、各自治体の確認を得た上でということになりますが、全てのクラブで(声出しエリアは収容数の)50%の範囲内でルールに則った上でやっていける状況にしています。全58クラブのうち30近くのクラブで導入する方向で、現時点で動いているということをお伝えしておきたいと思います」
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