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『夢はかなう』を実現し続けた金民友の7年間。【コラム】

【退団の挨拶】今季でサガン鳥栖を退団する金民友選手(スカパー!公式)

2016年10月29日のベストアメニティスタジアム。
スタジアムに集まったサポーターたちはこの言葉で感涙に浸った。
『夢はかなう』
この言葉を最後に、7年間応援し続けてくれたサポーターに謝意を述べた金民友。いつか、その雄姿をもう一度鳥栖サポーターに見せることを夢見て、彼は母国の兵役準備に入ることになった。
彼の言葉には嘘偽りはない。本当にそう感じたからこそ、この言葉で締めたのである。
しかし、私たちサポーターは彼に夢をかなえてもらったことを忘れはしない。

新加入会見での金民友選手

2010年1月17日に初めてサポーターの前に姿を見せた弱冠19歳の背番号10番は、「J1に昇格できるように頑張ります」と語ってくれた。その翌年のシーズン終了時には、鳥栖史上初めてのJ1昇格が決まった。彼は、サポーターの夢をかなえてくれたのである。事実上の昇格を決めた徳島戦では、自らのゴールで華も添えた。
そして、2013年には東アジアカップの韓国A代表にも選出された。確実にプレーヤーとしても夢をかなえ続けていたのである。

しかし。7年間を過ごした鳥栖を兵役準備のために離れなければならない時が来た。

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