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YS横浜のJ2クラブライセンス(経営上の是正措置が通達)について「強調しておきたいのは現状クラブが何か資金繰りに窮しているとか厳しい状況にあるわけではない(Jリーグ・大城氏)」

11月25日、Jリーグの理事会が行われ、理事会後に記者会見が行われた。

今回、野々村芳和チェアマンは海外出張のため会見には不在のため、各担当者が説明を行った。

この中で、Y.S.C.C.横浜の2025シーズンJ2クラブライセンスについて、大城 亨太クラブライセンスマネージャーが説明を行った。

〇大城亨太クラブライセンスマネージャー
私からはY.S.C.C.横浜の来シーズンのライセンスについて、ご報告させていただきます。
第3者機関であるFIBにおいて交付されたJ2ライセンスですが、その後クラブの経営状況が変化したことによりまして、財務基準に抵触する懸念が生じました。それを受けて事務局による調査やFIBによる判定会議を再度開催いたしましたのでご報告させていただきます。

結果としてはクラブライセンスを保有することに問題がないという結論になりましたが、経営上の是正措置が通達されましたので少しご説明させていただきます。

クラブライセンスのルールの中で、交付後の違反事例に対する審査フローが設定されています。

Jリーグクラブライセンス交付規則、運用細則より抜粋

こちらは交付された後に何か基準に抵触する懸念が生じた時には、こちらのフローに基づいてルールと定められておりまして、今回財務基準に底触する可能性がありましたので、こちらのルールに基づき我々の調査やFIBの判定会議を行いました。判定会議自体は11月15日に実施されまして、繰り返しになりますがライセンス保有には問題となりましたが、経営上の是正措置が通達されました。

是正通達というものは、FIBがクラブの経営上是正すべき点があると判断された内容を通知するものです。
趣旨としてはFIBによる制裁やライセンス交付という強制力を行使する前に、クラブが基準に抵触しないように指導を行うものとなります。今回も改善の見込みがあるということで是正通達という形になりました。是正通達の概要については今季の進捗や来年の予算、または組織体制の改善について、リーグとコミュニケーションをしっかり取る事という通達になります。

こちらは9月に発表された長野にも通達されておりますが、今回記載している内容についてはYSCC横浜に対するものですので、過去のクラブとは異なる内容の通達になります。

今回財務基準に対する懸念ということで上記のフローに沿って対応しておりますが、強調しておきたいのは現状クラブが何か資金繰りに窮しているとか厳しい状況にあるわけではありませんので、FIBにおいてもライセンス保有について問題ないと判断されましたので、そこは強調させていただきます」

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