スタジアム基準改定内容(例外規定の制定)~2020シーズンJリーグクラブライセンス判定結果発表および説明会より(6)~
2019年9月27日、JFAハウスにて、2020シーズンに関するJリーグクラブライセンス判定結果発表および説明会が開催された。
会見にはJリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 ライセンスマネージャーの青影宜典氏が出席し、説明を行った。
今回もクラブライセンス判定結果発表および説明会について、会見の内容を追いながら見ていきます。
○青影宜典 Jリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 ライセンスマネージャー
今回、トピックとして挙げさせていただきましたスタジアム基準の改定内容について、昨年末にご説明いたしましたが、内容が少々ややこしいのと、(昨年12月の)説明から時間が経過しておりますので、改めて資料を作成いたしました。
「競技の公平性」を向上させ、「基準充足」のためだけではなく最適な整備計画を検討でき、「理想のスタジアム」の整備が促進される2つの例外規定を制定しました。
スタジアム基準改定内容(例外規定の制定)
1.競技の公平性
2.基準充足に向けた投資
3.理想のスタジアム
以下の要件を満たしていれば、例外を認め上位のライセンスを取得可能とします。
【例外規定1】
以下の要件を満たす工事が着工されていれば、基準を充足しているものと判断します。
1)申請から4年目のシーズンの開幕までに完成するスケジュールで動いていること。
2)『工事期間中も試合開催に支障をきたさない』と理事会が認めること
これまでは、改修が終わらないとライセンスの交付ができなかったのですが、ある程度工事の進捗が見えて、完成することがある程度担保されている状態で、当然改修工事中も試合開催に影響がないと判断されれば、例外的に上位ライセンスを認めることにしました。例外規定1に基づきましては、町田が申請を行い上位のライセンスを取得しました。
【例外規定2】
・「理想のスタジアム」の4要件を満たすスタジアムの整備であれば、完成まで5年間の猶予期間を設け、基準を充足しているものと判断する。
・昇格後3年以内に、場所・予算・整備内容を備えた具体的なスタジアム整備計画を提出すること。
・5年以内に工事が着工されていれば、例外適用1との組み合わせも可能
こちらは改修工事ではなく新設の場合です。
Jリーグが掲げる「理想のスタジアム」の4要件を満たすスタジアムの整備であれば、完成まで5年間の猶予期間を設けて、基準を充足しているものと判断するというようなルール設定です。
理想のスタジアムの4要件は
①アクセス
②屋根があること
③Wi-fiや高密度通信装置がついていること、ビジネスラウンジやスカイボックスがあること、
④フットボールスタジアムであること
というリーグが掲げる理想のスタジアムの4要件を満たせば、猶予期間を設けましょうという基準です。これによって鹿児島と琉球が新たにJ1ライセンスを取得することができました。
(7)へ続く