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Jリーグの選手育成プロジェクト「PROJECT DNA」について~アカデミー評価プロジェクトに関するメディアブリーフィングより(1)~

3月31日、JリーグはJリーグの選手育成プロジェクト「PROJECT DNA」の『アカデミー評価プロジェクト』に関するメディアブリーフィングを実施した。(→リリース

今回発表されたのは『世界で最も人が育つリーグ』というビジョンを掲げるJリーグが、ワールドクラスのアカデミー組織になるために段階的にステップアップしていくために開設された新しい認定制度・Jリーグアカデミークオリティースタンダード(JAQS)について。
2021年から審査がスタートし、今回一つ星を目指している27のクラブのうち、モンテディオ山形、AC長野パルセイロ、FC今治、FC琉球4クラブが初の一つ星クラブに認定された。

メディアブリーフィングでは大きく3部構成で行われ、冒頭にPROJECT DNAの概略についてフットボール本部育成推進本部 増本伸弘本部長が説明を行った。


○フットボール本部育成推進本部 増本伸弘本部長
プロジェクトDNAとして活動している中で、アカデミー評価プロジェクトを単独で走らせているわけではなく様々な我々の活動を通してそれぞれを連携をしながら進めていっているものです。ですので、説明する前にごくごく簡単ですがプロジェクトDNAの全体の概略として説明させていただきます。

我々は2030Jリーグフットボールビジョンというものを掲げています。


以下の6つを目指して活動していますが、プロジェクトDNAは主に2番3番に当たります。

②全クラブが地域に根差した個性的なクラブのフィロソフィ―をもっている
③日本型のフットボール人材育成システムで、世界最高水準の選手・指導者・スタッフを輩出している。

これを達成するためのプロジェクトがPROJECT DNAと捉えています。このJリーグのフットボールビジョンにPROJECT DNAがどう貢献していくか、その中でPROJECT DNAのビジョンも掲げています。

ビジョンとして『日本独自の育成システムを構築し、優秀な選手やスタッフが育つ「ワールドクラス」のアカデミーを設けることを目指していますが、それを達成するための重要成功要因として7つ掲げています。
1)世界をリードする「ビジョンと戦略」
2)クラブがROI(投資利益)獲得する戦略を持ちながら
3)世界をリードする人材育成プログラム
4)選手とスタッフの個別育成プラン
5)アカデミー独自のパフォーマンスプラン
6)クオリティスタンダードの設定
7)世界水準にある欧州トップクラブや日本代表で活躍する若い日本人選手を増やすパスウェイを構築する。
この7つを達成すべく6つのプロジェクトを今進めています。

アカデミービジョン&ストラテジープロジェクト、アカデミー人材育成プロジェクト、アカデミー評価プロジェクト、アカデミーゲームプロジェクト、アカデミー教育プロジェクト、アカデミーサポートプロジェクトとなります。それぞれのプロジェクトについて詳細については割愛させていただきますが、今日はアカデミー評価プロジェクトについての説明となります。本日はこの6つのプロジェクトが動いている中での1つのプロジェクトである「アカデミー評価プロジェクト」についての詳細を説明させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

(2)へ続く

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