Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「(クオリティスタンダードの)一番の基礎となる大原則として、セーフガーディングを一丁目一番地に置いています(Jリーグ・深野氏)」~アカデミー評価プロジェクトに関するメディアブリーフィングより(2)~

3月31日、JリーグはJリーグの選手育成プロジェクト「PROJECT DNA」の『アカデミー評価プロジェクト』に関するメディアブリーフィングを実施した。(→リリース

今回発表されたのは『世界で最も人が育つリーグ』というビジョンを掲げるJリーグが、ワールドクラスのアカデミー組織になるために段階的にステップアップしていくために開設された新しい認定制度・Jリーグアカデミークオリティースタンダード(JAQS)について。
2021年から審査がスタートし、今回一つ星を目指している27のクラブのうち、モンテディオ山形、AC長野パルセイロ、FC今治、FC琉球4クラブが初の一つ星クラブに認定された。

(1)はこちら

冒頭にPROJECT DNAの概略の説明に続いて、Jリーグアカデミークオリティースタンダード(JAQS)について、Jリーグフットボール本部・育成部の深野悦子氏が説明を行った。

○Jリーグアカデミー評価プロジェクトマネージャー 深野悦子氏
「Jリーグ アカデミークオリティスタンダードが、今動いています。名前が長いので通称『JAQS』と我々は呼んでいます。

これは世界で活躍する選手を育成する為にクラブで必要なことや過程が何なのか私たちは考えました。それを言語化して物差しとなる23のクオリティスタンダードを設けて、クラブがどの領域まで達成したいか自ら決めて自分のクラブを自己評価して、それをJリーグが長期スパンでサポートする仕組みです。

上記が23のクオリティスタンダードです。
一番にセーフガーディングがありまして、最後の分析プログラムまで全部で23あります。その中でさらに詳細が分かれていまして、★、★★、★★★、★★★★の基準を設けております。一番上に★★★★★をイメージしていますが、これはまだイメージ段階でこの後のサイクルで検討しなくてはいけないと考えています。

★~★★★★に分かれていますが、この中で一番上に書いてあるセーフガーディングです。やはり安心で安全なアカデミーを目指さなくてはいけないと私たちは考えています。一番の基礎となる大原則で母体がしっかりしていないとダメということでセーフガーディングを一丁目一番地に置いています。
セーフガーディングはいわゆるコンプライアンスにも含まれるものです。児童や青少年、立場の弱い方でここには経験の浅いコーチなどの大人も含まれます。そういった人々が安心・安全にサッカーに取り組める環境をまずは全クラブで目指しましょうとセーフガーディングを置いています。

下記はクオリティスタンダードの表の一部を抜粋したものです。
セーフガーディングは全てにチェックが入っているという事は、その★を目指すクラブはそこをクリアしなくてはいけないことになっています。

2つ目の組織構造まで掲載してみました。チェックの数に違いがありますが、1つよりも2つ、2つよりも3つ、3つよりも4つという形でクリアしなくてはいけないエリアがあります。
★~★★★★までのクオリティスタンダートの項目を設けています。全てでおそ280あります。★★★★だと280、★★★だと約200、★★だと120、★だと50という数になります。1つの項目の中でもたくさんのことを満たさなくてはなりません。

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