Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】名古屋の懲罰決定について「クラブとしての確認を怠った上で試合開催の可否が軽んじられた事自体が大問題であると思っています。専門家の中でもいろいろな意見のある中で、今回のけん責と罰金200万円という形にという判断になりました。(野々村チェアマン)」

8月30日、Jリーグの2022年度第8回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。

会見の冒頭、野々村チェアマンは次のように述べた。

○野々村芳和チェアマン
今日理事会でコロナも含めてですが、Jリーグとして何を目指してどういう方向に進んでいくのか長い時間をかけて話をしました。具体的に公表する内容ではありませんが、いい話ができたと思います。

まず名古屋の件ですが、実際に裁定委員会の中では、結果として中止の判断は変わらなかったので、刑量を課すこと自体難しいという司法の専門家もいたことも事実です。逆に感情があるものだし、相手方からすれば疑念を抱くかなり重たいのではないかという意見もありました。
クラブとしての確認を怠った上で試合開催の可否が軽んじられた事自体が大問題であると思っています。専門家の中でもいろいろな意見のある中で、今回のけん責と罰金200万円という形にという判断になりました。

それから、ACLで浦和が決勝に進んでくれました。
JリーグとしてはCLのセントラル開催自体をなんとしても日本でやっていこうという事でした。鹿島が2018年に優勝して以来チャンピオンになれていないので、Jリーグの価値や力を示すためにも、この大会でJクラブがチャンピオンになる事が最も大事なことの一つだと思っています。それもふまえてACLを日本で開催しようということで、今回3チームが頑張ってくれたわけですが、浦和はホームだったということもあり、
スタジアムの熱量がチームを躍動させたと思いますし、何よりもコロナ禍でいろいろな制約がある中で、スポーツとかサッカー、もしかしたらエンターテイメント産業も全てそうなのかもしれませんが、我々が本来見せるべきものがどう社会を元気にできるのかという事に関して言えば、1つ体現できた事はすごく喜ばしい事だと思います。

最後になりますが、今季、J2アウォーズ・J3のアウォーズをやりたいと思います。
僕の思いとしてもやりたいなというのがあったので、現場にもだいぶ早い段階から提案して実現可能かどうか検討してもらいました。
もちろんJ1のトップが国内でどう輝くかという事も大切ですが、Jリーグも58クラブになった中で、それぞれの地域で頑張っている選手たちを地域の人たちが応援している結果として、1年間頑張った時にこういうタイトルがある事は日本サッカーにとってすごく重要な事なんじゃないかと思います。
頑張った選手たちもそうですが、地域の人たちとどう喜びを分かち合うか、その結果、地域の熱量を上げていくかはJリーグとしても大事な事だと思っているので、これを1つのきっかけにしながら地域での盛り上がりが醸成されていけばいいなと考えています」

その他、本日Jリーグから決議事項・報告事項がリリースされています。

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