宇都宮徹壱ウェブマガジン

かつての「キックオフカンファレンス」の裏側で 新たな局面を迎えた『異端のチェアマン』後日談

 先にお知らせしたとおり、今年は「蹴日本探訪(蹴探)」と題して、地方取材先でのトークイベントを開催することにした。本題に入る前に、まずはその告知をさせていただきたい。

 224日は岡山にて、黎明期のファジアーノ岡山、そして前クラブ社長の木村正明さんについて深堀りする(参照)。そして32日は金沢にて、ツエーゲン金沢が戦った2000年代の「地獄の北信越」、そして金沢ゴーゴーカレースタジアムについて、それぞれゲストと語っていく(参照)

 チケットのご購入は、岡山篇がこちら、金沢篇がこちらWM会員は割引があるので、当WM岡山篇金沢篇、それぞれの有料部分をご参照いただきたい。いずれもホーム開幕前日なので、前夜祭的な気分でご参加いただければと思う。私も皆さんとお会いできるのを楽しみにしている。

 そんなわけで、いよいよ開幕する2024年のJリーグ。これに先立ち、今週月曜日(19日)には都内某所にて「Jリーグ開幕PRイベント」が開催された。これは去年まで「Jリーグキックオフカンファレンス」と呼ばれていたもの。ストレートにサッカーを連想させる「キックオフ」、そして晴れがましさが感じられる「カンファレンス」という言葉をあえて廃し、いかにも広告代理店的な「PRイベント」と変えてしまった理由が、まずもって私には不可解であった。

 しかも今回のPRイベントに登場するのは、J1クラブの選手のみで、J1クラブの監督とJ2J3の選手や監督の出席はなし。さらに、フリーランスの取材者に関しては《会場収容人数に限りがあるため、上限 20 名程度とさせていただきます。》という但し書きがあった。今季のJ120クラブなので、各クラブの番記者1名ずつしか枠がないことになる。

 あちこちフラフラしている、私のような人間は、やはり遠慮すべきなのだろう。そうでなくとも、昨年のキックオフカンファレンスでは、憤懣やる方ない思いでこのようなコラムを書いた私である。今回は「ご縁がなかった」ということで、取材申請はしなかった。その代わり(というわけでもないが)、同日夕刻に行われた別の会見について、今週は語ることにしたい。

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