宇都宮徹壱ウェブマガジン

スペイン戦の勝利、空港でのアクシデント、そして師走の日本へ 11月28日(月)〜12月4日(日)

11月28日(月)晴れ@ドーハ

 8時45分起床。ワールドカップ開幕9日目。新しい1週間は取材先のドーハから。大会は今日でグループステージ2巡目が終わり。全64試合の半分となる、32試合が終了することとなる。この日はグループGの2試合をハシゴ取材。13時のカメルーンvsセルビア、そして19時のブラジルvsスイスである。

 朝食に昨日のカレーをいただいてから、余裕をもって10時前に出発。今日はメディアバスではなく、メトロと徒歩で現場に向かうことにする。Joaan駅からRas Bu Abboud駅まで一本。そこから徒歩24分でスタジアム974に到着する──はずだった。ところが、メトロの車内には、それらしきサポータの姿が見えない。

 おかしいなと思って公式サイトを確認すると、スタジアム974は19時キックオフの会場で、13時のほうはアル・ジャヌーブ・スタジアムのほうだった! 慌ててもと来たルートを戻り、Msheirebで乗り換えてAl Wakraで下車。そこからバスで移動することになる。幸い、バスの移送は非常にスムーズで、キックオフの1時間前にスタジアムに到着することができた。

 カメルーンvsセルビアの試合についてはこちらに書いたとおり。セルビアが31とした時には、思わず友人に「おめでとう!」とDMしようかと思ったが、思いとどまって正解だった。その後、カメルーンが2点を取り返して33のドロー。どちらもトーナメント進出にかすかな可能性を残した。

 アル・ジャヌーブ・スタジアムからスタジアム974まではメディアバスで移動。キックオフ3時間前に到着したので、ガーナvs韓国の中継映像をチラ見しながら先週の日記をまとめて入稿。そして今日のスポナビコラムを途中まで執筆してから、19時キックオフの取材のため記者席へ向かう。

 ブラジルはネイマールが負傷のため欠場。スイスの固い守備を崩せず、膠着した時間が長く続いたが、最後はカゼミロの一撃で仕留めることに成功。決まった瞬間、モニターに映し出されたスイスのムラト・ヤキン監督の「やっぱり駄目だったか」という表情が、すべてを現していたように感じる。試合後、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニさんに遭遇。

 撤収後、メディアバスに乗車してQNCC(カタール・ナショナル・コンベンションセンター)まで移動し、そこからメトロでJoaanまで戻る。明日から3日連続で22時キックオフの試合を取材するので、今日は久々に外食。25QR(950円)のケバブ定食をいただく。23時にアパートに帰着。その後はコラム執筆に集中して、無事に入稿してから午前3時就寝。

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