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【ニュース】3クラブ(秋田・鹿児島・琉球)新スタジアム整備に関する状況確認について。「(2019年に運用を開始した)例外規定とは別に、過去に上位ライセンスを取得するために、スタジアム基準を一部免除した経緯があります(Jリーグ・大城氏)

7月25日、Jリーグの2023年度第7回の理事会が行われ、理事会後記者会見が行われた。
なおこれまでの理事会後の会見にて定例報告を行っていた「シーズン移行の検討状況」に関してはAudi Football Summit powered by docomo の前日公開練習・公式記者会見が開催されるため後日報告される旨が伝えられた。
会見の場では、2024シーズンのクラブライセンス審査について、審査のスケジュールと内容とスケジュールについて、クラブライセンス事務局の大城氏による説明が行われた。

〇大城亨太 クラブライセンスマネージャー
クラブライセンスの審査のスケジュールについては、6月末に各クラブから申請書類一式を提出いただいておりまして、この後審査が本格化します。
ただ財務基準や施設基準について、皆様からご質問をいただくことが結構増えてきていますので、改めてスケジュールと基準の内容について、本日ご説明させていただきます。


クラブライセンスの種類ですが、AFC、J1、J2、J3の4種類あります。
AFCクラブライセンスはACLの参加要件となっておりまして5月に判定と対外的な発表をさせていただきました。

この後J1、J2、J3のクラブライセンスの審査が本格化しますが、J1ライセンスは国内ライセンスであるもののAFCクラブライセンスの基準として運営していますので、FIBによって9月に判定が行われて9月下旬に発表させていただきます。
J2とJ3の既存のJリーグの審査については10月の理事会での判定を予定していまして、新入会を希望するクラブについては9月と10月にライセンスの判定を行っていく流れになります。

クラブライセンスの判定において、ポイントの一つとなる財務基準ですが、コロナ禍以降運用がごちゃごちゃしておりまして、昨年も成長テーマをベースに配分金の検討を行っていて、クラブの皆様に予算編成をしていただかないといけない状況がありましたので、2023年度についても再度特例措置ということで、財務基準のポイントである債務超過、3期連続赤字はライセンス判定交付の対象対象としないという運用となっています。

ただ翌年(2024年度も)また猶予期間で、25年度が特例措置なしということで、1月決算クラブであれば26年1月の決算までに債務超過を解消していただくことになりますので、今後3年間かけて元の形に戻していく運用を考えております。

続いて施設基準の例外規定です。
こちらは2019年から運用を開始していて、将来的にスタジアムが整備されるのであれば、先に上位のライセンスを交付しようというものです。

その中でも例外規定2というスタジアムを新設いていただく例外規定については、上記のようなスケジュールとなっております。1~3年目までに具体的な計画を出していただいて、5年目までに整備をしていただくスケジュールとなっています。ただ例外規定1との組み合わせもできますので、着工していればさらに3年猶予期間があるというルールとなっています。

このルールに基づいて昇格したクラブが3クラブあります。


相模原は2020年に昇格して今年が(例外規定2の)3年目となりますので、具体的な計画状況について10月に予定されているライセンス判定に向けて確認していく流れとなります。岩手といわきについてはそれぞれ来年、再来年となります。

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