Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】シーズン移行の検討状況について。12月と2月で1~2週ずつ長くやるA案、新しく提案された12月と2月は今のカレンダーと変わらないB案を、全クラブが参加できる4つの分科会で議論。

6月27日、Jリーグの2023年度第6回の理事会が行われ、理事会後記者会見が行われた。
シーズン移行の検討についての現状について、Jリーグ・樋口順也フットボール本部長が説明を行った。
※これまでに話した事や内容が重複している部分については割愛しています。

〇樋口順也フットボール本部長
6月の検討においては大きく2点です。

1点目が、実行委員会での全体的な議論から、4つの分科会に議論を移しています。
もう一つが、試合日程をより精査しシミュレーションを進めましょうという話です。

試合日程のシミュレーションについて、12月と2月で1~2週ずつ長くやりますという話と(A案)、今回から新しく12月と2月は今のカレンダーと変わらない案(B案)、大きく2つの案で進めています。
より具体的に最速で移行した場合の26~27シーズンのスケジュールのイメージです。

 

3段になっていて、上から
①現在のシーズン
②移行シミュレーションA
12月と2月で1週~2週長くやるパターン
③移行シミュレーションB
12月と2月は今のカレンダーと変わらない案

 

J3はJ1・J2よりも開幕が遅く現在3月の1週目が開幕です。シーズン移行とは別の議論になりますが、J3クラブはこれまでクラブ数が少なかったったので日程的にはゆとりがありましたが、現在20クラブまで達しているので、J1・J2とスケジュールを合わせるかどうかの議論を昨年から進めています。

 

今のシーズン(青)と移行したシーズンA/B(緑)のイメージをわかりやすく時計のイメージで表したものです。


降雪地域のクラブは、ホームゲームができませんので、必然的にこのアウェイで固定する事になります。
現状のシーズンでも例えば山形は開幕からアウェイで4節連続で試合を行っています。同じようにA案の場合であればその間もアウェイで試合をする事になりますし、6~7試合連続アウェイになるケースも想定しながらシミュレーションしています。

具体的なシミュレーションは細かくなってくるので、もう少し精査した上で別途説明させていただければと思います。

4つの分科会の話です。


4月~5月でこれから精査すべき項目の整理が終わっていますので、6月の段階では上記の4つの分科会に分けて議論していきます。どのクラブも自由に参加できますので、先日フットボール分科会と事業・マーケティング分科会の第1回目を行いましたが、ほぼ全クラブがご参加いただきました。

前提として、5月までの検討でフットボール観点でメリットがあることが確認されましたので、もし移行するのであればどういう懸念があるのか、フットボール以外ではどういったいい所と悪い所があるのかを両方のカレンダーを精査する分科会となります。

各回とも3回の実施を想定していて、6月に一回目、7月中旬に2回目、7月下旬から8月に3回目を予定していて、最終的には、統合してものを8月の実行委員会や理事会で、賛否を問うような議論を8月~9月くらいから開始したいと思っています。

主な項目は上記の通りです。
それぞれの分科会で担当役員を設定していて、フットボール分科会が窪田、降雪地域分科会が窪田と青影、事業・マーケティング分科会が笹田、経営管理分科会は青影がそれぞれ担当します。

最後に6月時点のまとめです。

4つの分科会でさまざまな精査を進めて、どういう影響があるのか確認しつつ、最終的には、日本のサッカー界にとって最適なカレンダーは何か、将来的な中長期の目標を確認しつつ選択していく作業となります。

 

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