Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】シーズン移行の検討状況について。「ここから徐々にJリーグは何を目指していくのか、そして目指すものを実現するためにはどういうカレンダーや最適なのかの議論に推移していく(Jリーグ・樋口氏)」

8月2日、シーズン移行の検討状況に関するメディアブリーフィングが行われ、Jリーグ・樋口フットボール本部長が説明を行った。
※これまでに話した事や内容が重複している部分については割愛しています。

【ニュース】シーズン移行の検討状況について。12月と2月で1~2週ずつ長くやるA案、新しく提案された12月と2月は今のカレンダーと変わらないB案を、全クラブが参加できる4つの分科会で議論。

Jリーグ配布資料より

Jリーグ配布資料


Jリーグ配布資料より
2月からこれまでの検討状況について、樋口順也フットボール本部長は次のように説明を行った。

「2月くらいから意見交換を始めて、4月・5月で検討の進め方の確認を全クラブで行っていました。5月の段階で今後判断するために必要な項目の洗い出しを50個くらい並べました。そしてフットボール観点でのメリットの確認を5月の時点で行っております。6~8月で様々な検証を4つの分科会でおこなっています。分科会はそれぞれ原則3回行おうとしていて、現時点で既に2回終わっています。3回目の分科会を来週と8月の中旬くらいに実施する予定です。

Jリーグ配布資料

これまで『クラブと(シーズン移行の)賛否の議論をしていません』と繰り返しお伝えしてきました。我々はそれぞれのシーズンが持つ特性をしっかり研究しなければ、例えば平日が増えるとか、降雪の時期に試合が増えるという話だけだと、実際にどれだけ増えてどのくらいのインパクトがあるのかという議論ができないので、まずは賛否を問う前にしっかりと情報を精査して皆さんが同じ景色を見てその上で判断していきましょうという話をしています。

ずっとそれぞれのシーズンが持つ特性の研究やシーズン移行した場合のカレンダーはどんな形になるのか、具体的な試合日程の策定を進めてきました。今、分科会で様々な情報の精査を進めていますので、ここから徐々にJリーグは何を目指していくのか、そしてその目指すものを実現するためにはどういうカレンダーや最適なのかの議論に推移していくのが7月・8月かなと思っています。

実際にこの7月の実行委員会では、統合的な検討に向けての頭出しの話をさせていただいております」

また今回は参考資料として、フットボール分科会で議論しているフットボール水準に関するデータ(総走行距離、ハイインテンシティ走行距離、スプリント回数、プレス数など)や、実際に複数年シミュレーションされた日程データも開示された。

配布資料より。ハイインテンシティ走行距離の月別データ。この他のデータも夏に大きく低下している。今後は監督や選手からの定性的なデータの取得や、海外の事例との比較から、シーズン終盤による疲労の影響の有無なども精査される。

 

④-2-7

青が現在のスケジュール。緑移行した場合のスケジュール(パターンA、パターンB)。リーグ戦の平日節数のシミュレーション。ただし、リーグ戦のみの平日数であり、ルヴァンカップや天皇杯は含めていない。またACLやクラブワールドカップの影響によって、リーグ戦を当該試合のみ別日で開催することがある場合の影響は含まれていない。

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