宇都宮徹壱ウェブマガジン

あらためて考えるFIFA腐敗の構造 千田善のフットボールクリップ

徹マガ読者のみなさん、ごきげんよう!
あっという間に2015年も残りわずかになりましたね。

今年の重大ニュースを振り返る季節ですが、日本国内では何といってもサンフレッチェ広島の躍動でしょうか。いろいろ論議のあったJリーグ2シーズン制で、年間勝ち点1位の広島がチャンピオンシップでも(勝ち点3位の)ガンバ大阪を破り優勝。またFIFAクラブワールドカップでも3位に輝く大活躍でした。

エースの佐藤寿人がJ1通算得点で最多のゴン中山さんに並んだのもすごい記録(157ゴール)ですが、寿人くんはJ2(セレッソと仙台)でも50ゴールをあげているので、「Jリーグ通算」では計207ゴールとなります。 同じ計算方法だと、今季得点王だった大久保嘉人がJ1・J2合計で174ゴールです(どなたか三浦カズ選手の通算得点を計算してみてください)。


(C)Tete_Utsunomiya

■ついに捜査の手がFIFAの最高幹部に

世界のサッカー界に目を向けると、今年はやはり「FIFA幹部逮捕」(2015年5月)事件でしょう。この件では12月に入ってからも、アウィトFIFA副会長(ホンジュラス)やテイシェイラ前ブラジル・サッカー連盟会長など14人が逮捕・起訴されるなど「現在進行形」で捜査が進んでいます。事件を受けて来年2月の会長選挙に立候補しないことを言明したブラッター会長自身も、逮捕こそまぬがれているものの、多額の不正蓄財がうわさされ、いつ逮捕されてもおかしくない状況と見られます(以下、くどくならないよう、ところどころ箇条書きでまとめますのでご了承を)。

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