宇都宮徹壱ウェブマガジン

ジャパンウェイと日本代表 千田善のフットボールクリップ

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(c)Tete_Utsunomiya

徹マガ読者のみなさん、ごきげんよう! さわやかなシーズンになりましたね。スポーツの秋です。え? 芸術の秋? 読書の秋? いや、でも、やっぱり、食欲の秋でしょう(笑)。

■アルバニアの躍進と旧ユーゴスラビア勢

前回の記事ではヨーロッパの話題を取り上げましたが、ユーロ2016の予選でまた「番狂わせ」がありました。ある国の予選突破の可能性について、まったく記事でふれていなかったので、補足をしておかねばならないでしょう。それは、アルバニアです。

アルバニアは旧ユーゴスラビアの隣にあり、同じアルバニア人が多数を占めるコソボの存在もあって、外交関係は微妙なところ。セルビアとの試合で首相の弟が大アルバニア主義の旗を付けたドローンを飛ばし、試合が途中で中止になってしまう騒動があったことは前に書きました(これでセルビアは勝ち点3を剥奪されるなど苦しくなった。徹マガ214号参照)。

しかし、アルバニアが政治的話題になることはあっても、実際のサッカーの実力で予選突破するとは予想していませんでした。セルビアと同じグループIで、セルビアは敗退濃厚。そのセルビアに負けているのだから、アルバニアも無理だろう──と勝手に思ってしまって、すみませんでした。いま振り返れば、アウェイでポルトガルに勝った「ジャイアントキリング」が大きかったですね。

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