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今こそ語ろう、ライセンスと応援の考え方 丸山和大(クリアソン新宿代表)<1/3>

 早いもので、今年最後のコンテンツとなった。2023年を締めくくるにふさわしいテーマということで選んだのが、JFL所属のクリアソン新宿。クラブ代表の丸山和大さんへのインタビューを公開することにしたい。

 今季の成績は15チーム中11位。シーズン半ばには首位争いを演じたこともあったが、JFL1年目の昨年につづいて2桁順位に終わっている。そんなクリアソンだが、今年は2回ほど、X(旧Twitter)のトレンドとなっている。1回目は、J3ライセンスが条件付きながら交付された926日。2度目は、Jクラブ名称に「企業名解禁」という誤報が流れた1213日である。

 JFLクラブがSNSで話題に上るケースとして、まず思い浮かぶのが天皇杯でJクラブにジャイアント・キリングを起こした場合であろう。ところがクリアソンの場合、スタジアム要件を満たさない「特例」であったり、運営会社とクラブ名が同じ「Criacao(クリアソン)」であったり──。要するに、Jリーグのファン・サポーターの心を妙に揺さぶるテーマで話題になっていたのである。

 一方でクリアソン新宿は、普段からJFLをウォッチしている層であっても、よく理解されているとは言い難いクラブである。それは、彼らが観客に求める「ホームゲームのスタジアム・試合観戦の環境作りの方針について」をめぐるハレーションを見ても明らかだ。こうした現象に対して、クラブ側も積極的な弁明をあえて控えている様子。結果、クリアソン新宿というクラブは、この一年ずっと「異質な存在」であり続けることとなった。

 私はクリアソン新宿というクラブについて、関東リーグを戦っていた2020年から取材を続けている。のみならず、JFL昇格やライセンス交付の瞬間にも立ち会ってきた。幸いクラブ側からも、ある程度は信頼されているようなので、このたびの丸山代表へのインタビュー取材が実現した次第。この機会に、クリアソン新宿というクラブへの理解が深まることを心から願う次第だ。(取材日:20231130日@東京)

今季の5連勝と5連敗の要因は何だったのか?

──まずは今シーズン、お疲れ様でした。2023年シーズンが終わったばかりですが、クラブ代表としては、すでに来季に向けて動いている感じでしょうか?

丸山 そうですね。今季の振り返りというよりも、来季も含めた未来に向けて振り切っている感じです。新戦力の獲得もそうですが、パートナー企業との契約更新や新規契約、1月からの社内の配置もありますからね。今季を振り返る暇がない、というのが実際のところです。

──社員が増えているようですが、現時点で何人いるんですか?

丸山 正社員で49人です。アカデミーなどの現場の業務委託を含めると70人以上はいますね。

──サッカーにまったく関わらない社員もいるわけですか?

丸山 それは数名です。基本的には会社の業務とクラブ、両方に関わっているメンバーがほとんどですね。ですからホームゲームがある日も、78割くらいの社員が現場にいる感じです。

──未来に向けて振り切るのも大事ですが、今回はいろいろあった2023年について振り返っていただきたいと思います。まずはオン・ザ・ピッチからですが、今季のJFLでは首位にも立ちましたが、最終的には15チーム中11位で終わりました。この成績については、どのように受け止めていますでしょうか?

丸山 やっぱり率直に悔しいですし、それは選手やスタッフ、そして社員も同じだと思います。JFL1年目だった昨シーズンは、16チーム中15位でぎりぎり残留でしたので、攻守含めて充実した補強ができていたとは思います。実際、シーズンの前半は、いい戦いができていたと思うんです、けれども後半は、決めきれなくて失点という試合が続いてしまいました。ステップアップはしているんですが、結果が伴わなかったという意味では、悔しさの残る1年でしたね。

──8節から第12節で5連勝。これで首位に立ちましたが、第22節から第26節で5連敗。5連勝も5連敗も、なかなかできることじゃないじゃないですよね。

丸山 そうですよね(苦笑)。5連勝については1試合を除いて、すべて1-0だったので「我慢強く戦えば勝てる」という手応えが、選手の中である程度は共有できていました。ところがHonda FC戦では通用しなかったですね。

──ホームで0-3となって、連勝ストップでしたね。一方の5連敗ですが、J3ライセンスが交付された日(926日)の3日前が起点となっています。その時点で4位だったのが、5連敗で12位まで転落。結果論かもしれませんが、目の前に「J3昇格」がちらついていたのも、要因としてあったのでしょうか?

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