クリアソン新宿のクラブ代表とキャプテンが語る 関東リーグと地域CL、そして入れ替え戦<2/2>
<2/2>目次
*「180分間でどちらが勝つか」のお京都戦
*「いいイメージしかなかった」決勝ラウンド
*JFLに有利な入れ替え戦に挑戦者が思うこと
■「180分間でどちらが勝つか」のお京都戦
──そして、いよいよ地域CLに話は移っていくんですが、このチームで地域CL経験者はどのくらいますか?
井筒 渥美瑛亮がFC刈谷時代に経験しています。それ以外だと、監督を含めて誰も経験していないということになりますね。
──それで初優勝したのだから、すごいことだと思います。まずは丸山さんにお聞きしたいのですが、盛岡での1次ラウンドに向けてどのような準備をしたのでしょうか?
丸山 それは僕ではなくて、バックオフィス系のメンバーに取材していただきたいですね(笑)。具体的には、選手の原田亮、スタッフの土田雄弘、山崎光、そしてマネージャーの廣谷未宇、さらにはトレーナー陣も含めて、勝利するための最大限の準備をしてくれましたから。僕自身でいうと、これまで地域CLに出場経験のあるクラブ関係者にリサーチしていて、大変な大会であるということだけは理解できました(笑)。
とはいえ、われわれには「関東リーグチャンピオン」という驕りはありませんでした。前期は5位だったわけですから、むしろチャレンジャーとして1試合1試合を全力で戦うだけですよね。ただし成山(一郎)監督からは「このチームは最も関東リーグで鍛えられてきたので、そこは自信を持っていい」という話はあったようです。その点に関しては、僕も同意できる部分でしたね。
──井筒さんに質問ですが、1次ラウンドがFCバレイン下関、コバルトーレ女川、おこしやす京都ACという組み合わせについて、現場はどう捉えていたのでしょうか? そしてスカウティングについては、どれくらいできていたのでしょうか?
井筒 一般的に関東と関西のチームは下馬評が高いので、その意味でおこしやすとの対戦がひとつの山場になるとは思っていました。試合映像も少し見ましたが、それほど多くの情報を持っているわけではなかったです。ですから、あまり綿密なスカウティングはできていませんでしたね。
──むしろ「自分たちが普段やっていることを発揮できれば、ある程度はできるだろう」という自信がありましたか?
井筒 そうですね。関東リーグでの対戦相手は、3バックもあれば4バックもありましたし、こちら側へのプレッシングの当て方も2枚だったり3枚だったりしました。いずれも対応はできていましたし、戦術的なバリエーションも、このカテゴリーだとさほど多くない。ですから地域CLでも、そんなに想定外のことは起こらないと思っていました。
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