宇都宮徹壱ウェブマガジン

『異端のチェアマン』を下支えした取材量と掲載誌 ロング・アフターワード(長いあとがき)<5/8>

 125日発売の新著のタイトルが、正式にリリースされた。『異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実』。タイトルそのものは823日に決定していたのだが、担当編集者のOさんから「正式発表があるまでには内密で願います」と釘を刺されていた。

 ところが106日、Amazonにて予約販売が開始されていることを発見。すぐにOさんに確認のメールを入れると、向こうも寝耳に水だったようで、すぐさま「情報解禁」と相成った。これまでずっと「新著」と表現していたが、今後は当連載でも『異端のチェアマン』と表記することにしたい。

 さて、前回の連載でも触れたように、集英社インターナショナルでの出版が決まったのが2022426日。そして、村井さんとOさんを引き合わせる会を設けたのが、それから18日後の514日。「Jリーグの日」の前日、新宿の寿司屋でのことであった。この日のために、私は村井さんに本書の構成を説明するべく、パワーポイントを準備している。

 久々に当時のパワーポイントを開いてみたら、タイトルが『Jリーグ30年の歴史をつないだ「異端のチェアマン」村井満(仮)』となっていた。のちほど触れることになるが、当初の私の案が二転三転した末、タイトルは元に戻ったことになる。ただし本書の構成については、この時のプレゼンから、まったくブレることはなかった。以下、引用する。

プロローグ なぜ生粋のビジネスマンはチェアマンとなったのか

1 「異端のチェアマン誕生」

インターミッション上篇 高校時代~リクルート入社

2部 DAZNとハラスメント追放

インターミッション下篇 リクルート時代~Jリーグ理事

3部 未知のウイルスとの戦い

エピローグ 異端のチェアマンが成し遂げたことと積み残したもの

(残り 4545文字/全文: 5272文字)

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