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シーズン移行問題は「ヒダリトモ革命」に何をもたらすか 雪国クラブ社長が今、考えていること(富山篇)<2/3>

シーズン移行問題は「ヒダリトモ革命」に何をもたらすか 雪国クラブ社長が今、考えていること(富山篇)<1/3>

J3からJ2に昇格するためには強化費がいくら必要か?

──今、「カターレの試合に5000人が入っていた時代」というお話がありました。今季の入場者数でいうと、ホーム開幕戦が4575人、第8節の松本山雅戦が最多の6225人、そして昨日のヴァンラーレ八戸戦が3640人で今季3番目でした。それ以外ですと、なかなか3000人を超えられない。せっかくJ3で首位を走っているのに、何とももったいないように感じるのですが。

左伴 それは常に思っていますね。ウチの公式サイトのトップページには、J3での成績と平均入場者数のランキングを並べて、毎試合更新しているんですよ。昨日の試合が終わって、成績では1位なのに平均入場者数が7位。しかも、ウチのひとつ上の6位は、ギラヴァンツ北九州。

──現在最下位の北九州が、平均入場者数では1位の富山よりも上なんですね?

左伴 そうなんですよ(苦笑)。しかもホーム8試合で、62分けの負けなしなんですけどね。確かに、天気の影響もあります。8試合のうち2試合は雨だったこともあって、現時点での平均が3300人。去年が2900人で一昨年が2800人だったことを考えれば、間違いなく「自分ごと」として応援してくれるお客さんは増えているんですけどね。

 ただし、それでも上位陣を見ると、どうしても見劣りします。1位の松本の7600人というのは別格ですが、われわれと首位争いをしている鹿児島で5000人、好調を維持している岐阜と今治、それと長野で4000人台ですからね。鹿児島なんか去年、アウェイで対戦した時には風がすごくて新幹線も止まったのに、スタジアムに着いたら5000人いましたからね。

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