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ラーメンとサッカーの「二刀流」人生を続ける理由 元Jリーガー・盛田剛平のセカンドキャリア<2/3>

「自分の中ではラーメンは『健康食』だと思っていますから(笑)」

──ここからは「サッカーとラーメン」という観点から、現役時代を振り返っていただきたいと思います。盛田さんにとって、サッカーとラーメン、出会いはどっちが先だったんでしょうか?

盛田 どっちが先ですかね。僕は愛知の出身なので、「スガキヤラーメン」が好物でした。意識的に好んでラーメンを食べるようになったのは、大学生になってからです。九州に行ったときに食べた「一蘭」は衝撃的でしたね。熊本の「黒亭」も、これまでに食べたことのない味で、いろんなご当地ラーメンがあることを知ったのがその時です。

── それから遠征の行く先々で、地元のラーメンを調べて食べ歩くようになったと。盛田さんは凝り性というか、わりと突き詰めたいタイプなんですか?

盛田 わりと性格は適当なんですけどね(笑)。ラーメンに関しては、確かに突き詰めたいというところはあります。

──聞いた話なんですけど、盛田さんはラーメンを味わうだけでなく、店構えとか、客の導線とか、どんな製麺機を使っているかとか、丹念にチェックしていたというのは本当ですか?

盛田 それをやるようになったのは、本当にお店を始めようと思ってからですね。それまでは、普通のお客さんとして「いい雰囲気の店だな」とか「接客の態度がいいな」とか。あと、やっぱり味ですよね。「どんな仕込みをしているのかな」というのは気になります。

──遠征先で食べるラーメンは、事前にリサーチするタイプですか? それとも現地に行ってから、直感で店を決めるタイプですか?

盛田 基本的には自分で調べたり、地元の人に聞いたりしてから行きますね。そんなに何軒も食べ歩きはできないので、ピンポイントで行くようにしています。

──年に100軒くらいのお店をリサーチしていると聞きましたが、そうすると1週間に2軒くらいのペースですよね?

盛田 それは群馬にいた時ですね。単身赴任だったので、年に100軒を目指そうって。

──アスリートにとって、ラーメンは決して推奨できるメニューではないと思うんです。ラーメンを食べながらサッカーでも結果を出すというのは、けっこうプレッシャーがあったと思います。たとえばラーメンを食べた日は、ランニングの量を増やしたりしていたんですか?

盛田 そういうことはまったくやっていなかったですね。自分の中ではラーメンは「健康食」だと思っていますから(笑)。実際、ラーメンを食べながらプロとして19年間プレーできていたわけですし、体脂肪率もチームで常に12番でしたから。ラーメンが良くないと言っているのって、食べる時間に問題があるんじゃないですか?

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