【ゆきラボ】ドイツの年末年始、何食べた?
こんにちは!今週から新学期が始まり、年末年始のお休みモードから急に慌ただしくなった我が家です。今回が2023年最初の更新になります。今年もフッスバルラボ、そしてゆきラボをよろしくお願いいたします。
さて、今日のお題はドイツの年末年始の過ごし方。前回は年末につきものの花火についてご紹介しましたが、今回は食べ物を中心にご紹介します。
何年か前のクリスマスイブ、夫が作ってくれたローストチキン。味付けはシンプルに塩とわさび醤油だった気がします
ドイツにはクリスマスの時期に楽しむいろいろなスイーツがある(→参考過去記事リンク)のですが、ではクリスマスディナーは?独日ミックス家庭のお嬢さんにドイツの定番クリスマス料理について聞いたところ「豪華で気分が上がるものならなんでもいい」のだそうで、特に決まったメニューはないようです。他の友人知人に聞いてみても、ローストビーフを楽しんだ人あり、日本食レストランで寿司の盛り合わせを注文した人あり、インドカレーを楽しんだ人ありと多彩です。
日本には年越しそばや雑煮、お節料理などの習慣があるので、ドイツにも年末年始に食べる定番料理ってあるのかな?と思って聞いてみましたが、これまた「全国的にみんながほぼ必ず食べるようなものは特にない」のだそうです。ただし、地域や年代によっては、縁起をかついで大晦日や元日に食べるものもありますので、コラム後半に紹介したいと思います。
イメージ https://www.photo-ac.com/ 家庭でのラクレットは、1人1つずつこの小さなフライパン状の器にチーズを入れて溶かします。レストランだと巨大なヒーターでチーズの塊ごとあぶって溶かしてくれます
一方、特に伝統でも縁起担ぎでもないけれど、年末年始の人気メニューといえば、ドイツではチーズフォンデュやオイルフォンデュ、さらに近年特に人気なのが「ラクレット」です。
小鍋でチーズを溶かしたものに具材をからめて食べるチーズフォンデュに対し、ラクレットは専用のヒーターでチーズを少量ずつ溶かし、具材にかけて食べます。フォンデュの場合は基本最初から最後まで同じ鍋・同じ味のチーズですが、ラクレットは小さく切ったチーズを食べる分だけ少しずつ溶かして食べ、なくなったら次を溶かして食べる…の繰り返しなので、いろいろなチーズの食べ比べができます。
フォンデュは基本的にフォークに差してチーズにつけられるような一口大具材が中心(※ただしヨーロッパのチーズフォンデュはパンだけで頂くことがほとんどです)になりますが、ラクレットならチーズと合う具材なら形状は何でもOK。その点もバリエーションが広げられて楽しい&おいしいポイントです。
イメージ https://www.photo-ac.com/ チーズと合う具材なら基本なんでもありです
なによりラクレットの良いところは「山ほどのチーズと具材を切っておけば、後は各自でチーズを溶かして具材にかけて食べるだけ」なので、少人数で食べるにしても、大人数でラクレットパーティーをするにしても、とにかく準備が楽!!!なんだそうです。このあたりの「準備が楽で、かつ盛り上がる料理」という感覚は、日本の家庭でやる鍋物や焼肉の感覚に似ている気がします。ついでに言うと、難点は家中がチーズの匂いでいっぱいになって翌日まで匂いが残っていたりすることなんですが、このへんも自宅鍋・自宅焼肉と似てますね。
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