Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】監督会議出たシーズン移行についての意見について。夏場のクオリティが下がっている事に危機感を持っている点、ヨーロッパとウインドーを合わせる事で、移籍に関するメリットがあるという意見が多数。一方でウインターブライクが長く逆にサッカーできる期間を長く取った方がいいのではという意見も。

【監督21】
個人的には、シーズン移行について問題ない。
夏のキャンプ地の確保が必要になるのではないか。

(質問)
シーズン移行に伴い、学校教育との併用の工夫が必要ではないか。その問題の改善案などあれば教えていただきたい。

(Jリーグ事務局からの回答)
移籍ウィンドウが 2 回と決まっているため、この移籍ウィンドウでしか選手を獲得できないということに変更はない。
学校からクラブに加入する選手のタイミングに 2 点問題がある。
1点目は、大学 3 年生や高校 2 年生の夏に加入した場合、所属していた大学・高校に迷惑がかかってしまう恐れがある。
もう1点は、大学 4 年生や高校 3 年生で加入した場合、選手が 8 月まで公式戦に出場することができない。
これらの解決には特別な契約制度の整備などが必要ではないか。

【監督22】
個人的はシーズン移行した方がよい。
ただ、降雪地域のクラブは目に見えない大きな課題があることを実感している。
金銭面の負担とメンタル面の負担がある。
また、カテゴリーによっても課題も変わってくるのではないか。
ただ、今後の日本サッカーを考慮すると、欧州でキャンプおこなうことは、基準も目線も欧州にあわせられる機会になり、日本サッカーの成長につながるのではないか。
また同時に降雪地域でサッカー文化を根付かせることも重要ではないか。

【監督23】
降雪地域での経験から降雪の影響があることを理解している。
ウィンターブレークの過ごし方と夏の試合の回避について 2 点気になった。
ウィンターブレークでの過ごし方は、冬でサッカーができる環境がないため、移行をきっかけに降雪地域の設備による環境の変化があれば嬉しい。
また夏の試合の回避は、選手のパフォーマンスから考慮すると夏の試合は回避すべきではないか。

【監督24】
個人的な意見だが、シーズン移行した方がよいのではないか。
フットボール視点でパフォーマンス低下はファン・サポーターにもよくない。
一方で平日開催は入場者数が減少する恐れがある。
したがって、過密日程による平日開催を避けてパフォーマンスを上げたい。

【監督25】
個人的に降雪地帯の経験がない為、経験上はわからないが、大変であることは認識している。
個人的にはシーズン移行は問題ないが、資金や環境などのハード面の充実がポイントではないか。
資金力があるクラブであれば、シーズン移行は問題ないが、ハード面を考慮した場合、フットボールのみの考えで賛成できないクラブも出てくるのではないか。
降雪地帯で資金の補助がないと難しいのではないか。

【監督26】
シーズン移行は賛成である。
多くのクラブがキャンプに来る地域は、子供たちのサッカー人口も増えて、サッカー文化が根付いている。

【監督27】
ここまで様々な議論が進んで、今に至っている認識であるため、個人的にはシーズン移行は賛成である。
夏場の試合でのインテンシティ低下は自チームデータでも確認済である。一方で一番暑い 8 月開幕のため少し厳しいと感じた。

(質問)
現在のシーズンでのサマーブレークについて進捗を教えていただきたい。
試合数が多いリーグは難しいと思うが、サマーブレークがあった方がよいのではないか。

(Jリーグ事務局からの回答)
サマーブレークは取るか取らないかは、これまでは各リーグそれぞれでの議論で決定してきた。
来年からは3~4週程度設けることを含めて検討している。

【監督28】
欧州は 9月が学期スタートであるため、8月開幕は違和感がない。
しかし日本の場合は、4月が学期スタートであるため、他の兼ね合いが多く生じる。
新人選手の獲得など、どのような契約制度にするのか整備が必要ではないか。
またシーズン移行により、1.5年分の収益を確保するのは大変であり、ステークホルダーの理解も必要である。

【監督29】
シーズン移行は賛成である。
暑さによる選手や観客の健康面の配慮は重要ではないか。
また新人選手の対応は必要ではないか。
日本サッカー界の目標は W 杯優勝、選手も欧州を目指すのならば、シーズン移行は、競技力や魅力を向上させるためにはよいのではないか。
また現在のシーズンの日程についても競技の質の担保していただきたい。例えばキックオフの時間を遅らすなど。

【監督30】
シーズン移行をやれない理由は正直たくさんある。
個人的には夏の試合開催を減らした方がよい。J3の試合は基本、週1試合なので暑くても選手の疲労回復は可能である。
一方で過密日程にならないようにしたい。
冬場はキャンプ地から直接試合に行っていたこともある。
シーズン移行により、ウィンターブレークになればキャンプのみの実施が可能になり、且つ試合間隔が空けられるためよいのではないか。
移籍は期間が重要であり、選手が欧州に移籍している状況からも、玉突き移籍を防止するためにも、欧州日程に合わせることがよいのではないか。

【監督31】
シーズン移行について賛成である。
ただ、避けるべきは降雪時期ではなく、暑い中での連戦とキックオフ時刻。
自チームの分析では1週間 1 試合 5 人の交代枠であれば選手のインテンシティ低下は見られず、逆に向上した。
冬の日程については、工夫次第で乗り超えられるのではないか。
シーズン移行した場合の日程がほぼ同様の海外でも降雪時期の試合に対応しているため、J リーグでも対応できるのではないか。
移籍については、シーズンがずれているから逆にオファーをもらえている現状でもあるのではないか。
一方でシーズンを欧州と移籍期間を合わせることで移籍しやすくなる場合もあるのではないか。

【監督32】
夏場の試合数の減少、国際カレンダーとの一致について賛成である。
ただウィンターブレークは、腰まで雪が積もる地域もあるため、工夫しても練習が難しい。
したがって、キャンプに出るが、資金力が潤沢ではないため、コストがその分かかってしまうことが懸念点である。
また学生の新加入選手の整備と配慮が必要ではないか。
どのように、いつから、試合に出場可能になるか、など契約制度の整備が必要ではないか。
天皇杯などの大会において、平等な準備日数の提供していただきたい。

(質問)
シーズン移行した際のウィンターブレーク中の降雪地域の対応や具体的な事例はあるのか。

(Jリーグ事務局からの回答)
現在、具体的な影響を算出しているステータスである。
例えば降雪の影響で、遠隔地でキャンプをおこないそのまま直接試合に行く場合など、どのクラブがどのくらい費用がかかるかなど算出している。
その金額や不利益を被るクラブの数を検討しながら J リーグ・JFA としての具体策を 9 月以降にクラブと議論予定。

【監督33】
シーズン移行にて懸念点は、8 月開幕のため 7 月にプレシーズンで暑い中、準備しなければならない。
しかし、資金難のクラブにとっては希望のキャンプをおこなうことができず、インテンシティが低下してしまうのではないか。
もう1点は、降雪地域ではなくとも、果たして寒い冬に来場者が増えるのか。

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