Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】2022年度第11回の理事会を開催。来シーズンは本格的な正常化(コロナ前の状態)を目指しながら公式試合の安定開催を目指す。J3クラブライセンス判定での「百年構想クラブ」の条件は除外に。

11月22日、Jリーグの2022年度第11回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。
野々村チェアマンはFIFAワールドカップ2022カタールへ渡航中で、渡航先での所要のため会見は欠席。代わりに各担当者が会見に出席し、決議事項については広報担当者が説明を行った。


主な決議事項については以下の通り。

■2023シーズンJリーグ新型コロナウイルス感染症対策方針について
10月末に行われたJリーグとNPB合同の「第66回 新型コロナウイルス対策連絡会議後の会見で基本方針についてはすでに説明されていたが、今日の理事会で決議された。

今後の基本方針は以下の通り。
〇正常化を目指す
2023シーズンは本格的な正常化(コロナ前の状態)を目指しながら公式試合の安定開催を実現する。そしてガイドラインは推奨指針へしていく事になる。

〇クラブ自主運営
今後のコロナ対策は、これまで培った対策知見を活かし、自治体やリーグの示す方針やサポートツール・ガイドラインを参考としながら、地域の感染状況に応じてクラブが自主的に判断・実施するスタンスへ移行していく。

〇定期検査の中止
日頃の健康観察と基本的な感染症対策を継続し、検査に頼らない対策に移行してまいります。これに伴い、現在行っている週2回の定期検査を中止し、有症状者発生した場合に検査を推奨する事とする。

〇流行期の対応
リーグはクラブに対し流行状況に応じた推奨対策をガイドラインとして通知する事とします。あわせて、既存のコロナ対策管理ツールの機能を強化し、クラブに提供します。
また新たな機能として、チーム内もしくはクラブ所在地域の感染状況をモニタリングし、流行の兆しを検知しながら、その状況に応じたアラート機能を追加してクラブに対策を講じてもらう事とする。

〇大会運営について
お客様に関わる大会運営については継続検討となるが、引き続き「政府・自治体の大規模イベント開催方針」が上位指針となる(令和4年11月18日時点の最新の政府方針上は従来の内容から変更なし)。
マスク着用、声出し応援に関する制限等、政府のイベント開催方針に記載される項目については、2023シーズン開幕までの最新の状況を反映して順次決定する事とする。
ですのので、引き続きこちらは検討していく事となる。

■2023シーズンJ2クラブライセンス 判定結果について(Y.S.C.C.横浜)
先月の理事会においてJ2クラブライセンス申請が継続審議となっていたYS横浜。今回審査ポイントの一つである財務基準を充足したことが確認されたため、2023シーズンのJ2クラブライセンス交付を決定。

■クラブライセンス関連規程の改定についての報告事項
現在はJ3クラブライセンスについて、JFL所属かつ「百年構想クラブ」の資格を有しているクラブがJ3クラブライセンスを申請できるとしていたが、今回の改定でJ3クラブライセンス判定においては「百年構想クラブ」の条件を除外する事となる。
今後は百年構想クラブの申請が無くても、今後は6月末が期限のJ3クラブライセンスへ申請し判定結果を受ける事となる。「百年構想クラブ」の今後のあり方については現在検討中。

なお、J1クラブライセンス交付規則の改定は社員総会の決議事項のため、J1クラブライセンス交付規則・運用細則・制度関連規程、J2およびJ3クラブライセンス交付規則の改定内容については12月に行われる社員総会後の公表となる。

その他、本日Jリーグから決議事項・報告事項がリリースされています。

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