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【ニュース】第33回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。NPB・日ハムの事例について共有。「ほとんどが英国株であったということでした。伝播性が非常に高い中で注意していかなくてはいけない(賀来座長)」

6月7日(月)、JリーグとNPB合同の「第33回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。


〇斉藤惇NPBコミッショナー

「今日で第33回の連絡会議を開かせていただきました。
ご存じの通り6月になり緊急事態宣言が延長された中で全体的に下降傾向が見られますが、どうも下止まりの動きが強いと危惧されています。

Jリーグ・NPB関係では、従前から注意し対策を打ってきていますが、かなり大きな(クラスターの)ケースも発生しておりましたので、今日はこの辺の詳しいゲノム解析の報告を専門の先生方からお伺いしました。
今までと違うケース、つまり変異株による独特の現象が少しみられるという見方が出てきています。それと従来の方法ではかなりカバーできたと思われていた抗原検査やスマートアンプを使ったオンサイト検査について、それはそれで続けていかなくてはいけないんですが、どうもそこの陰性と後でCT値を調べると意外と低くて、PCR検査で調べると陽性になるという結果が傾向的にみられていますので、先生方にもお願いして今後どのようにしていったらいいのか、どういう見方でやっていったらいいのか詰めていきたいと思います。今日はその辺の討議が集中的に行われました」


〇村井満Jリーグチェアマン
「Jリーグの方では、これまでオンサイト検査というキックオフ3時間前に抗原定性検査を行うという概要について報告させていただきました。693件の検査を行う中で同時にPCR検査を行っています。このうち抗原定性検査では99.6%くらい一致していますが、PCR検査で陽性になる事例が数件出ました。そういった概況についての報告をさせていただきました。また横浜FCで複数の感染者が出た事例についても報告させていただきました。
今後は変異株の問題、特にインド株などは感染力が非常に高いと言われていますので、こうした変化に鑑みて、我々のガイドラインも機動的に見直していく必要があると考えています」

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