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【ニュース】第26回 新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「サッカー界・野球界が様々なエビデンスを日本社会に提言できる材料が整いつつある実感を持っています(村井チェアマン)」

2月22日(月)、JリーグとNPB合同の「第26回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

今回の会議では、が大きな論点として議論された。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。


○村井満 Jリーグ チェアマン
「この連絡会議も26回目となりました。先行する形で1ヵ月早くJリーグは開幕を迎えることとなります。また、一昨日公式戦としてのスタートとなるFUJI XEROX SUPER CUPを埼玉スタジアム2○○2で開催しました。そういった意味では、野球界・サッカー界共にキャンプを終えて本格始動するタイミングで、有効な意見交換が行われました。

先日のFUJI XEROX SUPER CUPでは、リアルでの様々な調査が行われました。前回のルヴァンカップ決勝に続いて、Co2濃度の計測など詳細なリアルな調査が行われました。また様々なシミュレーションも行われ、そういった意味では今後の運営において、サッカー界・野球界が様々なエビデンスを日本社会に提言できる材料が整いつつある実感を持っています。ひとえに専門家の先生方に感謝申し上げます。今シーズンもよろしくお願いします。


○斉藤惇 NPB(日本プロ野球組織)コミッショナー
「一年前の今頃に連絡会議を開催しましたが、バタバタしていてどうしたらいいのだろうと。野球で言えば3月25日・26日に開幕を予定していましたが、どうもできないぞと。それでいつできるんだと、4月、5月、6月といろいろな説が出て、本当に迷いと言うか五里霧中の中を走り回っていました。
それに比べますと、この1年先生方のご指導・ご支援をいただきまして、かなり見えながらやっていることが言えると思います。もちろん世界的に、社会的な体制が変わってきて、ワクチンが普及し始めたりデータが出てきたりしています。おかげさまで野球は宮崎と沖縄で今月末までキャンプの真っ最中です。毎週PCR検査を何らかの形で義務付けておりますし、地元のご協力をいただきまして、選手たちも外出禁止の大変厳しい監督の元、おかげさまで陽性者が一人も出ていない状況です。

我々もJリーグもそうですが、観客数の問題が非常に大きい問題です。やはり興業として1年間どのチームも赤字でやってきました。2年目に入るにあたって、ある程度の観客の参加をお願いしないといけないですし、それから外国に返ったままあるいは新たに外国から入団する選手が入れない状態になっていて、チーム構成が非常に難しくなっています。そのへんも政府関係者と相談していかないといけない。まだ非公開の段階ですが、非常に詳しいシミュレーションを相当のコストをかけて実施しました。野球で言えば横浜スタジアムで50%入れた状態でのテストをやりましたし、東京ドームでも実施しました。そういったことも含めて、科学的データをベースに、政府としっかり交渉させていただきたいと思っています」

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