「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第27節 福岡-名古屋】「完敗だったと思う。チャンスらしいチャンスは作れなかった」/長谷川健太

2023明治安田生命J1リーグ 第27節
日時:2023年9月16日(土)19:05キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/7,647人
結果:アビスパ福岡 1-0 名古屋グランパス
得点:[福岡]ウェリントン(84分)

◎長谷川健太監督(名古屋);
Q:試合を振り返って
「完敗だったというふうに思います。チャンスらしいチャンスは(永井)謙佑の後半の一発裏に抜け出しという場面以外はなかったと思いますし、チャンスらしいチャンスを作れなかったと思いますので、今日は負けなくてもいいかもしれませんが、点が入る感じという部分はなかなか出せなかったというふうに思っています。ああいうウェリントンみたいな、どうしようもないボールが入ってきたら決め切るだけの選手というのは福岡にいますので、ああいうピンポイントで合わせられて1点という部分はしょうがないという部分はあります。ただ、やっぱりそういう点が取れる可能性というところをもっともっとチームとして出していかないと、こういうゲームで勝点を取るというのはなかなか難しいというふうに思いますので、引き続きいろんな可能性という部分を探りながら戦っていきたいと思っています」

Q:後半の30分以降に、ルヴァンカップで得点した3人の選手を次々と投入して局面の打開を図ったと思います。彼ら3人はどのような効果があったと考えていらっしゃいますか?
「カップ戦で結果を出す選手というのをリーグ戦で使ってみたい。そのぐらいの活躍はしてくれたと思いました。今日はなかなか彼らの良いところを出し切れなかったと思いますが、この経験をまた次に活かしてやってもらえればと思います」

Q:森下選手も途中出場で代表帰りというところでの出場となりましたが、彼の評価についてお願いします。
「向こう(日本代表)で1人だけ試合に使ってもらえなかったので、結構、試合勘というのは空いてしまったのかなと。入った当初は非常にアグレッシブに動いてくれたと思いますが、時間とともに疲れというところが見えたというふうに思っています」

Q:攻撃のところで、どうしてもスピード感みたいなものが出し切れなかったという印象を持ちました。そこは、ある意味、福岡にやり切られた部分なのか、あるいはグランパスがひとつ多めにパスをしてしまったところに課題があったのか、いかがでしょうか?
「なかなか構える相手に対して、もっともっとチャンスを作っていかなければいけないと思いますが、サイドの局面で1対1で仕掛けてもっと数的優位を作っていくとか、ミラーゲームなので、どこかで誰かが剥がしていかない限りはなかなか数的優位を作るとか、状況を好転させるというのは難しいと思いますので、そういう意味でも残り30分、森下を入れて状況の打開というのを図った部分もあります。それがなかなか思うように、こちらの思っているようにはならなかったと思っています」

Q:先ほど得点を取る可能性をもっと作っていかなければというお話でしたが、浦和戦辺りは決定機を作れていたと思うんですけど、段々そういうシーンというのが少なくなってきたように見えます。現状の攻撃陣というのをどのように見ていらっしゃいるのか。自信とかそういった面でもなくしている部分もあるのか、その辺りはいかがでしょうか?
「(自信を)なくしてはいないと思うのですが、なかなかキャスパー(ユンカー)が点を取れていないという部分もあるというふうに思います。やはりエースというのが点を取らないとなかなか得点という部分は上向いていかないというふうに思っていますので、もう少しチームでチャンスを作るというようなことは考えてやっていかなければいけないなというふうに思います」

Q:これは監督も聞かれたくない質問かもしれないですけど、マテウス選手がいなくなった影響というのはやはりあるのでしょうか?
「あると思います」

Q:どの辺りに感じますか?
「決定的な仕事ができる(苦笑)選手なので、それをなんとか、いない穴をチームで埋めていこうということで、ルヴァンカップも含めて攻撃の形というのが見えた部分もあると思います。今日もすべてが悪かったわけではないですし、その中で決定機、先に1本決めていればまた違った展開になったと思いますので、反省すべきはしっかりと反省して、あまり悲観しすぎずに、残り7試合を一戦一戦戦っていきたいと思っています」

[football fukuoka 編集部=取材・構成・写真]

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