「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第8節 福岡-広島】「望んだ結果ではない。望んだ結果は勝点3。最低限の勝点1」/長谷部茂利

2024明治安田生命J1リーグ 第8節
日時:2024年4月13日(土)14:05キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/8,533人
結果:アビスパ福岡 1-1 サンフレッチェ広島
得点:[福岡]シャハブ ザヘディ(22分)、[広島]佐々木翔(25分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「時間帯も含めて、自分たちの戦いが前面に出せた時間帯と、その後の時間ですぐに失点してしまうようでは、セットプレーとはいえやられたなという感じと、フィーリング。自分たちがもう少し工夫してやられないように、同じような形でコーナーからヘディングされて危ない場面があったと思うので、同じような形で場所は違ったと思うんですけれども、近いような形だったと思うので、それを中ですぐに修正できなかったなというふうに感じています。
あとは、もちろん前半から危ない場面はいくつかありましたが、自分たちも得点が取れそうなチャンスもあったので、ここ数年、負けてばかりいた相手に勝てそうな引き分けだったというふうに捉えています。なので、自分たちは少しずつ成長しているというふうに、選手たちとまた明日以降共有して、もう少しできるんじゃないかと、望んだ結果ではないと、望んだ結果は勝点3だと。ただ最低限の勝点1を取ったねという話で、水曜日のルヴァンカップに向かってきたいと思います」

Q:失点したCKの場面ですが、CKそのものもそうですが、CKに至るまでの数分間はやり合ってしまったなという印象がありますが、あの時間帯に関して、今改めて振り返って、こうしておくべきだったというようなことはありますでしょうか?
「小さなミスがあって、そこで糸口を掴まれたというような感覚です。小さいミスだけれども、そこから大きくなってしまう、傷口が大きくなってしまったような、そんな印象です。ですから、そこは自分たちのできることなので『やっていこう』というふうに映像を見て振り返りたいと思います。またセットプレーなだけに、トレーニングを重ねていますが、そうはいっても1年間を失点0で凌ぐのは難しいんですけれど、相手がやってくることが分かっていただけに防がなければいけなかったなと。反省ですね」

Q:先制点を決めたシャハブ選手に関し、試合前に監督が「試合に少し慣れてくれば」というお話をされていましたが、今日は過去の3試合とはずいぶんと違った面を見せてくれました。彼の評価をお願いします。
「非常に良かったと思います。練習も含めて日に日に。試合でいうと点数は取るし。2点目が取れそうな場面もありましたが、それ以外のプレーで、ここ数試合の中では一番ボールにも関わって、守備も機能できるように、機能しようと努力して、チームの1人として素晴らしい働きをしてくれたなと思います」

Q:前寛之選手、松岡大紀選手、そして重見柾斗選手の3人が同時にプレーするのは今日が初めてでしたが、その辺りの意図を教えてさい。
「強くて上手い、結果を出し続けている広島さんに簡単に失点をしないという意味で、自分たちが一番いい守備ができる並び、選手をまずスタートで使いました。それが偶然ですけれど、その3人が同時に出たということです」

Q:手応えとしてはどうでしたか?
「セットプレー以外ではピンチはそんなに多くはなかったので、そういう意味では良くできたなと思いますし、疲労はそこまでしていなかったと思うんですけれど、交代まで十分よくやってくれたなと思います」

Q;先制点のチャンスを作り、素晴らしい精度の高いクロスで得点を生み出した湯澤選手の評価はいかがでしょうか?
「非常に高いです。今本人にも話しましたけれども、なかなかピンポイントでああいうクロスを上げるのは難しいんですけれど、練習の成果だと思います。彼はあれをやるためにトレーニング積んでいるので、コンディションも非常に良かったと思います。中で点を取った選手を褒めがちですけれども、後半も同じように良いボールを上げたのも湯澤だったので、今日は非常に良かった。今日は2アシストを付けて欲しかったと思います」

Q:かなり右サイドで攻守に効果的なプレーが多かったと思うんですけれど、そのあたりは監督の狙い通りだったのでしょうか?
「右だけではなく左ももう少し頑張っていこうというところはあるんですけれども、今日のところは右からが多くて、終盤に左サイドで何回か攻撃できそうだったのに、カウンターを食らってしまった、あの辺が、まだまだ自分たちが積み上げられていないというか、足りないところだなと思います。
ただ、右サイドだけというわけではなくて、左もあるし、真ん中もありますし、データで右側に何%、左側何%と出るのが100、100、100となるのが一番望ましいんですけれど、でも比較的真ん中には簡単に行けないという意味では、真ん中が25%~30%ぐらいで、右サイド、左サイドで100%を分けていくような攻撃が相手にとっては困るんじゃないかなと思いますし、我々が目指しているものです」

Q:同点にされてハーフタイムに入りましたが、後半の入りでは、まだ自分たちのリズムに戻しました。ハーフタイムでどのようなことを修正されたのでしょうか?
「特に私の方から新しいことではなくて、相手がやろうとすることをこういうふうに防いでいこうよということと、自分たちがやるべきことを、もう1回ギアアップというですかね、入りからしっかり入っていこうというところは伝えました。あまり細かいことは伝えていません」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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