「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第15節 名古屋-福岡】「攻撃のチャンスの回数や大きさというものが少なすぎた」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第15節
2022年5月25日(水)19:33キックオフ
会場:豊田スタジアム/6,106人
結果:名古屋グランパス 1-0 アビスパ福岡
得点:[名古屋]中谷進之介(15分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「いい戦いをしていたと思うのですが、あんな形から失点してしまうなんてもったいないなと思います。もっともっとすごいキックをたくさんする選手なので、それほど大したキックじゃなかったような気はしたんですけれども。ちょっともったいなかったなというふうに思います。また相手が10人になって自分たちが1人多い状態で後半を戦っていましたけれど、効果的な攻撃のチャンスの回数だったり大きさというのが少なすぎて、シュートの本数も倍ぐらい、もっと打たなくてはいけないし、ゴールに迫る回数も、チャンスの大きさも、何度かしかなかったので、もっともっと増やさないといけなかった。質と、もう少しチームとしてやるべきことを徹底というか、ゴールに対するアプローチの仕方、ボールの繋ぎかた、入れ方、人の入り方、そんなことを今日のゲームとして反省をして、またこういうチャンスがあったら点数が取れるようにしていきたいなと思います」

Q:監督のおっしゃる通りだと思いますが、それにしても工夫がなさ過ぎたという感じがします。ずっと同じことを繰り返していたように思います。
「こちらからの提示も含め、また選手たちの、その場その場での外し方とか、そういうことが足りなかったなというふうに思います。トレーニング不足なのか、もっともっと力をつけないといけません。ああいう形の相手を崩すのは非常に難しいです。それは我々だけではなくて他のチームも、我々が守備のときもそうです。なので、当然工夫もしなくてはならないし、質も上げなくてはならないんですけど、簡単な話ではありません。時間もかけてトレーニングしなくてはいけません。このタイトなスケジュールでなかなか難しいんですけれども、それでもまた同じような、こういう境遇のときに点数を取らなければ勝点は取れないし、勝つことはできません。何試合か前に同じように相手チームが退場をして点数を取れないということがありましたが、二度あることは三度あると思うので、その時までに少しでも良くなるように、工夫して、練習して、力を上げたいなというふうに思っています」

Q:後半のところなんですけど、交代ところで柳選手とクルークス選手を右サイドに入れましたが、どちらかというと柳選手が前にいて、クルークス選手が下がっているような攻撃の仕方が多かったように思います。これは監督の指示だったのか、2人の判断だったのか、どちらだったのでしょうか?
「指示と判断です。2対1の形で崩していく、また、右サイドからチャンスを広げていくという形では、どっちが前というふうに決まっていません。元々のスタートポジションはジョルディの方が前ですけれども、そこから2人の工夫によってということです。跳ね返されていましたけれども右からいいボールが何回か入ったと思うので、そういう意味ではクロスのところは多少なりとも自分たちの形にはなったのかなと思います。華麗なプレーとか、3人目とか、下のパスで崩しているような場面はありませんでしたけれども、自分たちの形であるクロスのところは、いい形がいくつか作れたんじゃないかなと思ってます」

Q:そういう意味では、クロスへの入り方、逆サイドの選手のところだと思いますが、それに関して去年との違いとか、もしくはそこの人数が足りてない理由は、どのようなことが考えられるのでしょうか?
「やっている選手はそこを狙っていると思うんですけども、少しのボタンの掛け違いというか、タイミングが遅れてしまったとか、ちょっと見てしまったとか、そういうところがあると思うので、選手同士で話したり、私の方も伝えたり、トレーニングもしたりしてるんですけども、要は簡単ではないですね。ゴールキーパーが素晴らしいし、センターバック3人も素晴らしかった。あれだけの選手たちがいる中で、簡単には叩けないっていう、それは分かっていたことですけれども、それなりだったと思います。質が低かったですね」

Q:名古屋さんに関しては昨年は2敗ということで、長谷部監督がJ1で唯一勝点を取れていないチームです。名古屋さんの変わらない強さとか、何か苦手としている理由があるのか、いかがでしょうか?
「まったく苦手意識はありませんし、私自身だけではなくクラブもないと思いますが、今日の敗戦も含め、昨年もそうですけれども、実力だと思います。力関係で相手の方が上だということだと思います。ただ、次に対戦するときは勝点を取りたいと思います。あわよくば勝ちたいと思います。それはまたそのときにいい準備してということになりますが、積み重ねていけば勝つ可能性は出てくると思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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