日本を代表して試合を担当した谷本涼レフェリー、西橋勲・聳城巧アシスタントレフェリーがミサイル攻撃による中東空路閉鎖の影響で帰国できなかった事について【10/24レフェリーブリーフィング⑤】
10月24日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が今年第五回目となる『レフェリーブリーフィング』をJFAハウスにて開催した。
佐藤隆治JFA審判マネジャーJリーグ統括の交換プログラムの振り返りに続いて、APP(Attacking Possession Phase、VAR介入の際に、どこまで遡ってチェックするかの起点)について再度理解を促すための説明が行われ、
ハンドの反則に移った。
ヴィッセル神戸×サンフレッチェ広島戦の40分、クロスボールが守備側Aにあたってから、守備側Bの腕に当たる。
「映像を見ると、間違いなく腕に当たっています。現在の競技規則は、
・例えば手や腕をボールの方向に動かし、意図的に手や腕でボールに触れる。
・手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる。
とシンプルになっています。
では、この事象をどのように考えるかというと、文言としては記されていませんが、
『あきらかなダイレクション・ボールの方向が変わってきた』
この事象でいうと、攻撃側選手のクロスボールが、守備側Aの足にディフレクトして、あきらかにダイレクション・方向が変わったボールが守備側Bの腕に当たった。
守備側Bの腕は、ボールが来た事へのアディショナルムーヴメントはない。
ですから、映像で見ると腕に当たったという事実はありますが、ハンドの反則とはしません。
それは私たちJFAだけの考え方ではなくて、今年1月のAFCアジアカップでも、あきらかなダイレクションは強調されていました。
でも『あきらかに』も主観ですよね。それも、しっかりとコンシダレーションがあります。
たとえば、全体的な流れがゴール方向にむかっているボールがあります。それに対して、体を大きくみせるような位置に腕があり、その腕にディフレクションでボールが当たった場合はハンドの反則となります。」
京都サンガ×ガンバ大阪戦の90+6分、OnFieldDecisionはハンドの反則もVAR介入でノーファウルでPK取り消し。
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