無料:審判委員会側の思い「競技規則を少しでも正しく理解していただくことで、無駄なカードがなくなってほしい」【開幕前レフェリーブリーフィングレポート⑤】
2月16日、日本サッカー協会(JFA)がオンラインにて『レフェリーブリーフィング』を開催した。
扇谷健司JFA審判副委員長が語ったように、2021シーズンの判定基準に昨季から大きな変化はない。
その中で、5つのトピックスがあげられた。
*時間の関係上、DOGSOは省略された(『Jリーグジャッジリプレイ』で周知徹底されている部分もあるか)。
扇谷は、「昨年11月のメディアブリーフィングでもお話させて頂いたのですが、ハンドの反則でのPKが非常に増えました。昨年度の7月の協議規則の改正でハンドというのは非常に項目が多くなり、またレフェリーにとっても、チームや選手にとっても、なかなか難しい状況が生まれてきています。そのなかで昨シーズン、やはりどうしてもチームが受け入れにくかったシーンをご覧ください」と映像と共に説明を行った。
「今シーズンもハンドの反則というのはレフェリーにとって難しいジャッジが求められる。この場面は昨年度の協議規則改正で新しく追加された体を支えているための腕とみます。我々の見解としては、この場合はノーファウル、もちろん腕がより横や縦に伸ばされていればハンドの反則ということになりますけど、今みたいに普通にボールにプレーするスライディングタックルの、体を支えるための腕にボールが当たった場合はノーファールと考えております。
この後、富山のチームの選手が最終的に審判に詰め寄りすぎて、異議の警告をもらってしまうのですね。
それは何故かというと、手に当たっているというのはどなたが見ても明らかです。
ですが、(手に当たったらハンドの反則ではなく)競技規則上は、これはノーファールです。でも、やっている選手は『手に当たっている=ハンドの反則』という風な解釈をお持ちになっている方もまだいらっしゃるということで、残念ながら警告が与えられてしまった。
やはり、競技規則を少しでも正しく理解していただくことで、無駄なカードがなくなってほしいと思っています。」