石井紘人のFootball Referee Journal

無料【Jリーグは「このままでいいのか?」横浜Fマリノス監督が怒りの“提言”「日本が世界を目指すならば」】と報じられた川崎フロンターレ戦の木村博之レフェリーの審判批評

記者からの「今日の試合ではジャッジに対して厳しい表情を向けられていましたが、Jリーグの審判のジャッジに困惑していることはあるか?」という質問に、ハリー・キューウェル監督は下記のように語ったという。

「正直フラストレーションが溜まる試合だったのは間違いないです。

エネルギッシュな選手の姿やアグレッシブな姿勢、そういったところを観に来てくれる方々は求めていると思います。そういったところから見た時に、これで良いのかというところはあると思います。

自分も長い期間サッカーに携わってきました。何が正しくて何が間違っているのか、ある程度評価ができるものではあると考えています。

どのようにサッカーをしたいかは相手次第になります。しかし繰り返しとなりますが、何を観に来ているのかということを全員が認識したうえで、

プレーを遅らせたり、止めたりということが起きた時にそれを審判がコメントする、その止まったプレーに対してしっかりと歩み寄ってプレーを促す。そういったことが必要なのではないかと思います。

私は今Jリーグに身を置いています。このリーグが世界を目指していくリーグであるならば、世界が今どうなっているのか。マンチェスター・シティ、トッテナム、リヴァプールといったチームがすごくアグレッシブで速いサッカーをしている。なぜこういうサッカーができているのか。そこには理由があると思います。このレベルに我々が到達したいのであれば、変えるべき点は間違いなくあると思います。そういった意味からフラストレーションが溜まるゲームであったとコメントさせてもらいました。」(全文は参照リンクを

このキューウェル監督の発言に対して、現状や意義、展望は報じられておらず、各誌ともコメントのみの記事構成となっている。

ということで、FBRJではいつも通り、レフェリーのパフォーマンスをレポートしたい。

無料:ゲキサカ誌の選手コメントだけでは見えてこない視点からの素晴らしい評論

1分、プッシング。2分、引っかけたため。3分のゴールネットを揺らしたシーンもAR2がOn Field Decisionでオフサイドをしっかりと見極めた。

4分は喜田からすると不満かもしれないが、腕が不用意な形で相手に影響してしまっていた。

11分の空中戦で選手が痛んだシーンもすぐに試合を止めて、両チームが納得いく形でのドロップボールでリスタートした。

13分の喜田のファウルも、「プレーエリアに入っている脇坂に対して、少し遅れて喜田がコンタクトして押したというジャッジ」(佐藤寿人氏)。

同様に22分、裏に抜けたアンデルソンに対し、プレーできる範囲外からチャレンジした高井にSPAで警告。

16分のアンデルソン・ロペスが倒れたシーンは、自らコースに足を入れたため、「遅れて足を出したとみられる難しいジャッジの一つ」(佐藤氏)で“コンタクトしても構わないオフェンスとボールにいきたいDFの関係性”からファウルもダイブもなし。

23分のCK時の接触の試合を止めるタイミングはマリノスからすると不満かもしれない。木村レフェリーのポジションからは、顔近くのコンタクトになったのが見えなかったと思うし、カウンターを止め辛い部分もあった。

38分のキューウェル監督が不満を示したフロンターレ選手の腕だが、確かに出ていたが、エウベルが貰いにいくように倒れていた。100-0ではないが、ノーファウルは受け入れられる判定だと思う。

40分の瀬古が倒れたシーンもアクシデンタル的であり、それを説明して受け入れさせる。この時、キューウェル監督は4thとコミュニケーションをとっていたが、結果に納得はいっていない様子だった。

41分、ボールの位置が大きく違うため、クイックリスタートをやり直しさせるが、これにキューウェル監督は不満をみせる。

45+5分、カウンターをホールドで止めに行った橘田に反スポで警告。「レフェリーよくみていましたね」と槙野智章氏が解説したように、エンパシーあるナイスジャッジである。

いったい2nd half(後半)に何があったのだろうか?引き続き審判批評したい。

キューウェル監督の主審への不満は「プレーを遅らせたり、止めたりということが起きた時、しっかりと歩み寄ってプレーを促す」プレミアリーグのようなアグレッシブで速いサッカーに【横浜Fマリノス×川崎フロンターレ:木村博之レフェリーチーム批評】

~採点基準~

5:レフェリーチームなしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:カード・得点に対する微妙なシーンもあったが試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があり、ピッチに不満を残した

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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