無料:Jリーグの選手はハンドリングをどのように解釈しているか?【レフェリーブリーフィングレポート後編①審判批評コラム】
前回の隔週コラムに続き、Jリーグ開幕前に開催された『JFA Media Conference on Refereeing 2018』(参考リンク)をレポートしたい。
レノファ山口×FC岐阜戦の37分、ボールを追いかけたレオナルドラモスの行為
上川徹日本サッカー協会(JFA)審判委員会副委員長S級インストラクター(トップレフェリーグループシニアマネジャー)「これも選手からは声があがりました。実際の試合でもレッドカードが示されています。
この選手がボールを失って、追いかけていって、完全に腕が上がって、肘が相手の顔に向かっています。これは【乱暴な行為】で退場となります。先ほどまではボールにプレーしようとしてはいましたけど、これはプレーとは違います。ボールが出た後に、あきらかに遅れています。」
セレッソ大阪×サガン鳥栖戦の62分、柿谷のシュートが相手選手の腕に当たる
「ハンドリングの見極めですね。
腕に当たっているのはあきらかです。
距離はどうですか?凄く近いですよね。
基本、選手は腕にボールが当たらないようにプレーしないといけない。それが競技規則からも見て取れます。
ただ、避けられないものもあります。それが考慮点でもあります。これと似たようなシーンでも、20mや30m離れている所から飛んできたボールであれば、判定は変わります。
この映像はノーファウルと考えます。
選手からは、ハンドリングの声が多かったです。
どうしてハンドだと思うのか?と聞いたのですが、シュートだからと。
なので、説明には時間を使いました。もちろん、ノーハンドという声もありました。」
カマタマーレ讃岐×大分トリニータ戦の78分、左サイドからのクロスが手に当たる。
「こちらもボールの方向に手が動いている訳ではなく、手も自然な位置です。」
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