なぜ南葛SCは40人で新シーズンに臨むのか? 2024年キックオフカンファレンスで見えたもの
「それでは、これから新加入選手のフォトセッションに移りたいと思います。カメラをお持ちの皆さん、撮影しやすい場所に移動をお願いします」
MCの松原渓さんに促され、カメラポジションを移動する。今週月曜、テクノプラザかつしかで開催された、南葛SCのキックオフカンファレンス。高橋陽一代表、青木克德葛飾区長、風間八宏監督による挨拶。そして、岩本義弘GMによるプレゼンテーションやスポンサー紹介、新加入選手のお披露目につづいて、横一列に並んだルーキーたちのフォトセッションとなった。
最初に思ったのが「これ、収まるかな」。今季の南葛の新加入選手は、なんと15人もいたからだ。さらに、昨シーズンの登録メンバー30人のうち25人が残留。今季の南葛は25人+15人=40人の大所帯で関東リーグ1部を戦うこととなった。これだけの大人数となったのは、今季からチームを率いる風間監督の希望であったという。
「今シーズン、われわれが挑むこと。今年の目標と、この先の目標、2つあります。ですから、抱えている選手は少し多い40名です」と風間監督。そして、こう続ける。
「全員が上手くならなければ、試合には勝てない。そこを飛ばさず、丁寧にひとつずつやっていこうと思います。そしてなおかつ熟練した、あるいは熟成した人たちが残れるよう、残ってもらえるようにする。そのために人数を増やしました」
40人という選手の数は、Jリーグでもめったにお目にかかれるものではない。今季のJ1でいえば、最も多いのはFC町田ゼルビアで38人。次に、横浜F・マリノス、ガンバ大阪、東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、サガン鳥栖で35人(最も少ないのが鹿島アントラーズの29人)。こうして考えると、今季の南葛の40人という数字が、かなり異例であることが理解できるだろう。
一方で、南葛の今後の方向性を見極めるという意味でも、この40人という大所帯は実に興味深い。以下、キックオフカンファレンスの取材をもとに、現時点での私の見立てを書き記す。
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