最先端でありながら街に馴染むスタジアム エディオンピースウイング広島を探訪する
「徹壱の日記」でも触れたように、オープンしたばかりの話題のスタジアム、エディオンピースウイング広島(Eピース)を取材で訪れてきた。「話題になっているから」訪れたのではない。『蹴日本紀行』の取材で、まだ更地だったスタジアム建設予定地を見て「完成したら必ず再訪しよう。それもリーグ開幕戦で」と心に誓っていたのである。
そして去年は、サンフレッチェ広島のスタジアムパーク準備室室長、信江雅美さんに取材させていただく機会を得ている(参照)。このスタジアムが、さまざまな新しい試みが施された最先端の施設であることを知り、その答え合わせをしたいと考えていた。そうした経緯もあっての、今回の広島取材だったのである。
浦和レッズを迎えてのJ1開幕戦は、こちらにも書いたとおり、サンフレッチェ広島が2-0で勝利。その後のスタジアムに関する報道も見たが「街なかにある」「スタンドからピッチが近い」ことばかりが強調されていた。もちろん、それらも大事なことだが、Eピースの素晴らしさはそれだけではない。以下、現地で撮影した写真をもとに紹介していくことにしたい。
まずはアクセスから。広島駅のバス乗り場から「高陽車庫」行きに乗車して2つめの「合同庁舎前」で下車。バスで16分、徒歩で11分で目的地に到着する。なんと、駅から30分以内という近さだ。
広島城のお掘を右手に眺めながらEピースを目指す。こちらはバックスタンド側。手前は工事中で、まだ土がむき出しになっている。完成予想図を見ると、ここには芝生が敷き詰められるようだ。
スタジアムの外周を半分回って、こちらがメインスタンド裏。入口が3つあり、手前がメディア用、中央がVIP用、そして奥が選手や審判団用となっている。駐車場は関係者のみの模様。
メディアの受付を済ませて、フォトグラファーの控室で荷物を下ろしてからピッチへ向かう。控室からこの扉まで10数歩。扉を開けたら、その向こう側には青々としたピッチが広がっている。このアクセスの容易さは、取材者にとって大変ありがたい。
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