宇都宮徹壱ウェブマガジン

「初夏のクライマックス」に違和感はないか? 初めてのWEリーグ観戦で確認したかったこと

「徹壱の日記」にも書いたとおり、先週の土曜日は初めてWEリーグを現地観戦した。

 6月3日に浦和駒場スタジアムで開催された、WEリーグ第21節、三菱重工浦和レッズレディースvs大宮アルディージャVENTUS。首位の浦和は、この試合で勝ち点1以上を積み上げれば、WEリーグ2代目チャンピオンが決まることになっていた。

 週末は2日しかない。J1から地域リーグまで、さまざまなカテゴリーを取材している身としては、WEリーグは気になっていたものの、ずっと観戦する機会を逃し続けてきた。たまたまこの週末、個人的にピンと来るようなカードがなかった中、WEリーグの優勝が決まりそうな試合が近場であるということで、久々に駒場を訪れることを思い立った次第である。

 今回は取材ではなく、いちサッカー消費者としてのチケット観戦。とはいえ、単なる物見遊山ではなく、3つのテーマを設定することにした。まず、初心者にとってWEリーグは「優しいか?」ということ。そして、何も予備知識がなくても「楽しめるか?」ということ。実はもうひとつ、確認したいことがあったのだが、それについては最後に述べることにしたい。

 キックオフは14時。浦和駅には12時に到着した。ここ最近、とある事情で浦和を訪れることが多かったのだが、週末は本当に久しぶり。すでに駅前のあちこちで、浦和の赤いユニフォームを来た人々が集まっていた。J1の浦和の試合は、翌日の日曜日で、しかもホーム。ならば前日、レディースの優勝の場面を見届けようというファン・サポーターが多いのも頷ける。

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