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あえて「外の世界」からサッカー界を考えてみる 鈴木啓太(AuB株式会社代表取締役)<2/2>

あえて「外の世界」からサッカー界を考えてみる 鈴木啓太(AuB株式会社代表取締役)<1/2>

<2/2>目次

*鈴木啓太が浦和レッズのスポンサーになる日

*後輩には「現役である時間を大切にしてほしい」

*「セカンドキャリア」は死語になる?(取材後記)

鈴木啓太が浦和レッズのスポンサーになる日

──さて、今回のインタビュー取材にあたり、Twitterで鈴木啓太社長への質問を募集しました。ビジネスとは直接関係がないのもありますが、答えていただければと思います。最初の質問。「興味のある腸内細菌はありますか?」ということですが。

鈴木 いきなり難しい質問ですね(苦笑)。「興味のある腸内細菌」ですか? ちゃんとした答えになっているか、ちょっと自信がないですけど、腸内細菌というのはひとつの生態系なんですね。その理想的なバランスというのは、人によっても目的によっても違ってくるんです。ある人は「痩せたい」、別の人は「太りたい」という時、それを司るのが腸内細菌のバランスなんです。僕が興味あるのは特定の菌よりも、どういうバランスが個々人の課題を解決できるか、というところなんですよね。こんな感じで、いいでしょうか?

──はい、結構です。次はサッカーに関するものですね。「現役時代、ボールへの寄せ方や奪い方で参考にしていた選手はいますか?」という質問が来ています。

鈴木 僕の場合、エドガー・ダービッツやドゥンガですね。その2人を掛け合わせたような選手になれたら良いなと思っていました。アスリートなので、身体能力的な部分は常に求めたいところではあるんですけど、自分の望みどおりに得られるものでもないですよね。ですから足りてない部分は、できるだけ頭を使って工夫することを心がけていました。ドゥンガって、あまり動いていないように見えますけれど、常に頭を使って正しいポジショニングに取っていましたよね。そういった部分も参考にしていました。

──次は、ちょっと答えづらい質問かもしれません。「今の浦和レッズのサッカーは、選手が躍動しているようには思えません。戦術が原因なんでしょうか?」ということですが。

鈴木 それもひとつ、あるんじゃないですかね? 外部にいる僕が言えることは限られますが、今いる選手の良さをどう出すのかというのは、監督の手腕いかんだと思っています。そもそもクラブが、どういうサッカーを見せたいのか。そして、そのサッカーを実現させるために、監督の戦術がふさわしいと考えているのか。それが表現できていないんだとすれば、たぶん今の選手たちが適応できていないということになると思います。

 あと、ファンやサポーターがどういうサッカーを求めているのか、という問題もあると思うんですよ。選手が躍動する姿が見たいのか、それとも結果を出すサッカーを臨んでいるのか、求めるものによってやり方も変わってきますよね。もちろんプロですから、勝つことが大前提だとは思います。それに加えて、躍動感だったり美しさだったりが備わっていれば、言うことないんですけどね。

──浦和レッズの試合は、ご覧になっていますか?

鈴木 見ますね。戦術に対しての論評は誰でもできますけれど、それが練習でどう落とし込まれているのかというのは気になるところです。練習ではしっかり確認しているのに、それが試合で表現しきれずに結果が出ないのであれば、戦術そのものに問題があるのかもしれないし、起用された選手に問題があるのかもしれない。上手くいかない要因は、いろいろあると思うんです。ただ、僕自身は練習を見ていないので、これ以上のことを語るべきではないのかなって思います。

──ありがとうございます。次の質問も、ちょっと答えにくいかも。「いつ頃、浦和レッズのスポンサーになっていただけますか?」ということですが、いかがでしょう?

鈴木 それはですね、皆さんがわれわれの商品をたくさん買っていただければ、その日を早く迎えられるのではないかと思います(笑)。

──動画インタビューの中で、フードテック事業について言及されていました。すでに一般の人でも購入できるんでしょうか?

鈴木 もちろん、ご購入いただけます(参照)。最近は免疫力の重要性があちこちで語られますが、免疫細胞の7割が腸の中にあります。ぜひ、当社の製品をお試しいただきたいですね。特に浦和レッズのサポーターの皆さん、よろしくお願いします(笑)!

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