宇都宮徹壱ウェブマガジン

南米の厳しさ、ベテランの輝き、そしてエクアドル戦へ 6月17日(月)~23日(日)

6月17日(月)くもり@サンパウロ

 8時起床。新しい1週間は、取材先のブラジルはサンパウロから。今日は日本の初戦、対チリ戦の当日である。ホテルの朝食を摂ってから、まずは今治の原稿を進めて、次に来週のWMの原稿の準備。途中、チェックに回していた原稿が戻ってきた。バクーでのEL決勝に関するインタビューで、非常に面白い内容になったことに満足する。

 12時にいったんホテルを出て、昨日チェックしておいた携帯会社のショップで念願のSIMカードを入手。ようやくWi-Fiがないところでもネットがつながるようになって一安心である。昼食を摂ろうと思ったら、どこも混雑していたので、昨日と同じカフェでチキンのチーズ料理をいただく。となりの席では、ランチタイムでバースデーケーキを食べているグループがいて、ブラジルだなあと思う。

 ホテルに戻ってから、今日のチリ戦の下調べをして、WMコラムを途中まで書いてから、今日の深夜作業に備えて少し仮眠する。最近は夜中に頭が回らなくなると、さっさと休んで早朝にコラムを仕上げるようにしているのだが、ブラジルと日本との時差は12時間。夜中の3時の入稿なので、それに対応できるようにしなければならない。

 16時に身支度を整えて出発。会場のモルンビースタジアムに、今日はバスではなくメトロで向かう。最寄り駅(といっても徒歩20分)のサンパウロ=モルンビー駅を降りると、すでにチリサポーターがわさわさといて、大声でチャントを合唱している。ああ、コパの現場に来たんだなと実感。キックオフ2時間前の18時に記者席に腰を落ち着けると、欧州を転戦していた同業者の川端暁彦さんが到着。固い握手をかわす。

 20時キックオフのチリ戦についてはこちらに書いたとおり。若手主体の急造チームで、勝ち点1が得られるほどコパ・アメリカは甘くないということを、まざまざと教えられた一戦であった。キリンチャレンジカップの結果でもって、日本が強くなったこと錯覚しているファンは、大いに認識を新たにしたことだろう。とはいえ、このメンバーで通用した部分もないわけではなかった。ここからどう修正していくのか、注目したい。

 22時に現場を撤収。歩いて地下鉄の駅まで行こうとしたら、幸いバスを捕まえることができたので、予定よりも早く23時にホテルに到着することができた。夕食は、非常食の山菜おこわ。熱湯を注ぐと15分で食べられるものだが、水で60分かけて調理する。その間に森保一監督の会見を起こしてWMに無料公開。そこからコラム執筆に集中する。午前3時15分、入稿。そのまま就寝。

「有害な」男女のステレオタイプ描く広告、イギリスで禁止

(残り 6235文字/全文: 7332文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ