宇都宮徹壱ウェブマガジン

【無料記事】『徹マガ』の思い出と送る言葉 歴代ゲスト42名によるメッセージ一挙公開

●佐山一郎(作家/メディア=ARTプロデューサー)

 『ピーター・パン』の著者ジェームス・マシュー・バリーが兄の死で痛手を受けたのは6歳の頃でした。幸福な歳月の取り戻しが大人になりたがらない少年ピーター・パンとして結実したのもどこか頷けます。翻って、人と人をつなぎ続けた『徹マガ』の6年間は? 連発銃弾倉の意味もあるマガジンなるものには「兄」としての視野と気概が必要です。再度よき賢兄たらんとして出航することに一抹の寂しさも漂う今日この頃。かかわった方たちすべての初心忘れぬ益々のご活躍を祈念しております。(船が出る。港に行かなくちゃ。)

●篠原美也子(シンガーソングライター)

 2010年のちょうど今頃、徹マガのインタビューを受けることになった時、歌舞伎町のアヤシイ上海料理屋を選んだのは、カエルとザリガニが食べたかったから。根っからの食いしん坊。「何が好き」ではなく「食べることが好き」。スポーツも同じ。「何が好き」ではなく「心が動くものが好き」。そんな私を面白がって書く場所をくださり、この不寛容の時代に放し飼いにしてくださった徹マガの寛容に感謝します。惜別と祝福を込めて。

●霜越隼人(株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ代表取締役社長)

   

 宇都宮さんが徹マガ改め宇都宮徹壱ウェブマガジン WM』という新しい形でご創刊されるとのこと、誠におめでとうございます。

 宇都宮さんと最初にお会いしたのは2002W杯の直前、スポナビ社長の広瀬一郎さんと私での飲み会の席でした。当時メキメキと力をつけてきた若手ライターとしてひそかに注目していたのですが、酒宴の席でもシャイな面影を見せながら鋭い突っ込みをしていたことを今でも思い出します。それから年月が経ち、J’s GOAL閉鎖が発表された昨年2月に連絡をいただき、(一部ではありますが)ISIZE SPORTS時代からJ’s GOAL閉鎖までのスポーツメディアに対する想いを語らせていただきました。私にとってもインタビューされる側というとても貴重な体験をさせてもらったことに感謝しています。

 さらなる宇都宮徹壱ウェブマガジン WM』の発展を願いますとともに、原点でもある“写真家”宇都宮徹壱としての表現も楽しみにしています。頑張ってください。

●陣野俊史(文芸評論家、フランス文学者)


 宇都宮さんは私がサッカーについて考えるとき、少しだけ先を歩いている人。宇都宮さん、千田善さんと三人で話した徹マガは楽しかった。東京の杉並区にある明治大学の講師控室で、三人で話し込んだ。スタッド・ド・フランスでテロが起こった2015年11月からあんまり時間が経っていなかった。サッカーは貧者のためのスポーツだという固定観念を捨てる必要があると、そのとき、強く思ったことを覚えている。

●慎武宏(ライター・編集者/S-KOREA編集長)

 毎週届く『徹マガ』。その時どきにサッカー界で起こった出来事を独自の切り口で紹介する記事や、大手メディアでは取り上げられないテーマに隠れた“深イイ話”を知ることができる『徹マガ』を読むのは、週末の楽しみでもありました。同業者であり先輩でもある宇都宮徹壱さんの行動力と取材力、何よりもメルマガという新しいメディアへの挑戦と取り組みには、大きな刺激を受けました。

 宇都宮さんからたくさんの助言とアシストもいただき、心から感謝もしています。私も宇都宮さんを見習って今年からネット媒体に積極的にコラムを発表するようになり、縁あって『S-KOREA』というニュースコラムサイトの編集長も任されることになりました。『徹マガ』改めて『宇都宮徹壱ウェブマガジン WM』として新しいスタートを切る新媒体にも、これまで以上にたくさんの刺激をいただきたいと思っています!!

●末岡龍二(聖カタリナ大学サッカー部監督)

 宇都宮さんと初めてお会いしたのは、インドのコルカタ。よく行くカレー屋(どこもカレー屋だが)にお酒がなく、薄暗い夜道を歩いて異様な雰囲気のパブでキングフィッシャーというインドビールを飲みながら、世界のディープなフットボール話を聞かせていただいたのは最高の時間でした。選手時代に取材していただいて光栄でした。

 今度は指導者として同じようなシチュエーションで取材をしていただけるように頑張ります。徹マガ6年間おつかれさまでした。

●竹鼻快(福島ユナイテッドFC GM)

 徹壱さん。6年間、まずはお疲れさまでした。

 独自、独特な視点でフットボールとその周辺を掘り下げる徹マガ。それで、亜流の僕にもお声掛けをいただき、何度かご一緒させていただけたのだと勝手に思ってます(笑)。

 終了となるのは、一読者として寂しい限りですが、今後のますますのご活躍を期待しております。こちらも、またまた、お声をかけていただけるよう亜流で頑張ります(笑)。

前のページ次のページ

1 2 3 4 5 6
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ