徹一から徹壱へ──徹マガ版『私の履歴書』 第7回 初めての海外旅行、就活、そして一人暮らし(1991~92年)
ごくごく凡庸な高校生であった宇都宮徹一が、どのような経緯を経て現在の「宇都宮徹壱」となったかを振り返る当連載。今回は藝大に在籍した最後の年にスポットを当てる。時代でいうと1991年から92年にかけて。大学院の修了制作に没頭する一方で、初めての海外旅行、就職活動、そして実家を出て一人暮らしを始めるなど、いろいろとイベントが目白押しの1年であった。さっそく、当時の思い出を振り返ることにしたい。
(C) Haruko Utsunomiya
■初めての海外旅行にまたも父親の反対
1991(平成3年)年3月、私は25歳になっていた。4月からは大学院の2年。学生としてのモラトリアムを享受できるのも、残り1年である。その直前の春休み、私は生まれて初めて海外に旅立つこととなった。旅程のプランニング、パスポートの取得、チケットの予約、外貨への換金などなど。いずれも私にとっては新鮮な経験となった。
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