【対談】ドイツ代表の今と昔とこれからと。ドイツ人ジャーナリストのフロリアン・ラインエックに話を聞いた②
▼ フロリアン・ラインエック氏と対談②
ドイツのジャーナリストとの対談企画としてラインエック氏と対談・インタビューを行った。
前編ではラインエックがこれまで追いかけてきたドイツ代表の試合でポジティブに、またネガティブに心に残ってる試合を挙げてもらった。
サッカーの国際大会では必ず波乱がある。強豪国、それこそ過去大会優勝国がグループリーグで涙を飲んだり、それこそ本大会出場権を獲得できないなんてことは普通にある。
でもだからそれで「あの国は終わった」なんてことではない。
サッカーではいろんなものが関わってくる。自分たちの努力や能力だけではどうにもいかないこともある。でもいろんな巡り合わせで全てが噛み合って素晴らしい戦績につながることもある。
だからサッカーは面白い。
ドイツサッカーにいつまたその瞬間が訪れるかはまだわからないけど、色んな取り組みをエネルギッシュに行おうとしているのは間違いない。
いつかまた収穫の時が来ると信じて、今やれることを精一杯やっていく。今やっていること全てが最高の解決策と決めきらないで、もっと最適なやり方があると考えてアプローチしていく。
それが大事なのだと思う。
▼ ドイツ代表が抱えている問題点
———不安定さが問題という話をしていました。W杯では確かにその不安定さをつかれて日本に敗れ、結果としてグループリーグ敗退という悲しいシナリオを受け入れなければならなかった。そしてその不安定さはいまなお残っています。
個人的にはドイツメディアに酷評されるほどウクライナ戦も、コロンビア戦もひどい試合だったとは思えない。
ただ信じられないような不安定なプレーがいくつもあった点は指摘せざるをえません。この問題はなぜ起こってしまうとお考えですか?
ラインエッケ「大きな問題は、中盤センターの構成だと思う。守備のことを重視してプレーできる選手が多くはない。代表監督がだれであっても、ベスト選手で構成されたチームをどうにか機能させようという試みをしている。ただ、それは難しい」
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