中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】何をどこまで?何歳から?子どもの1人行動を考える

こんにちは!
今週のゆきラボは、最近はまっているこちらの写真から始めます。


ベーグルに塗った緑色のペースト。実は最近スーパーで見つけた枝豆ペーストです。名前がEDAMAMEとそのままなんですね。アボカドに似たクリーミーな甘味のある味で、カリカリに焼いたトーストに良く合います。ドイツで大豆食品が浸透しつつある話は前回のコラムでも書きましたが、枝豆をペーストにしてパンに塗るという発想はなかったです。美味しい。クラッカーに塗ったらビールにも合いそうです。

ドイツはパン文化の国なので、パンに乗せたり塗ったり挟んだりしたりするものがとても豊富。ドイツを旅行したことのある人なら、様々な種類のパンに、ジャムやハム、チーズなどがずらりと並ぶ朝食に舌鼓を打ったことのある人も多いのではないでしょうか。ドイツのディップやペースト、スプレッドにはご紹介したいものがいろいろあるので、いずれまた機会を改めて書きたいと思います。

さて、がらりと話は変わって、最近の気になる出来事です。埼玉県の「子ども放置禁止」を盛り込んだ児童虐待条例改正案が、先日から日本でニュースを賑わせていますね。

小学3年生以下の子どもを家などに残したまま、保護者などが外出することを禁止
4年生から6年生については禁止ではなく努力義務
県民は、虐待を受けた児童等を発見した場合は、速やかに通告または通報しなければならない

との内容でした。具体的な放置の例として「未成年の高校生に小学生などのきょうだいを預けて外出すること」や「子どもたちだけの登下校、買い物、公園で遊ぶこと」なども挙げられており、
「説得力のある根拠がない」「保護者に過剰な負担を強いる」「現実とかけ離れている」「子どもの安全確保ではなく、行動制限につながるなどの理由で大きな批判を呼び、改正案は撤回となりました。

ドイツには同様の法律や条例はあるのだろうか、と思い、ネットで検索してみたのですが、単純に子どもの年齢だけを基準に「放置禁止」を定めた法律は見つけられませんでした。ただ、「子どもに何歳からどこまでさせてOKか」は多くの親が気にするところのようで、育児情報サイトや、小児科医、自治体の健康・保険・福祉課などがガイドラインになるものをいくつか出しています。後半ではこの「何歳からどこまでさせてOKか」について、ドイツでの一般的な考え方をご紹介します。

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