中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】食欲の秋、スポーツの秋。おやつ&ビールの話、水泳の話

こんにちは!ドイツの日常コラム、ゆきラボです。こちらの写真は間食に私がよく食べるナッツ+ドライフルーツのミックス。素材の味だけで、塩や砂糖などの味付けはありません。ちょっとの量でも満足感があるので、このままつまんだり、プレーンヨーグルトに入れたりして食べています。

ドイツの定番おやつとして老若男女問わずよく食べられている、このナッツ&フルーツミックス。お店では、なんと”Studentenfutter=学生のエサ”という名前で売られています。なんちゅう呼び方!と思いますが、ドイツ語版ウィキペディアによると、なんと17世紀からこの名前が使われている、由緒正しいおやつなのだそうです。

学生が勉強の片手間につまむのにちょうどいいから、この名前がついたのかな?と想像しましたが、ナッツに含まれるビタミンEが二日酔いの予防に効果があるために、昔から学生に親しまれた……という説が紹介されています。これまた、なんちゅう由来……。

イメージ https://www.photo-ac.com/

ドイツの学生の名誉のため(?)に追記すると、ドイツ人の平均的なアルコールの摂取量は年々減少傾向にあり、代わりにノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなどの消費量が増えています。このノンアルコールビール、通常のビールと遜色ない味なので、子どもの妊娠・授乳中だった10数年前はもとより、今でもお酒を控えたいときなどに愛飲しています。今はミュンヘンのオクトーバーフェストをはじめ、ドイツ各地でビール祭りが開催される時期ですが、ビールが飲めない人にはこんな美味しい選択肢もあるよ、ということはぜひ知って頂きたいです。

イメージ https://www.photo-ac.com/

さて、新学期が始まって3週間目。新しい時間割にも慣れてきたところで、長男・次男ともに水泳の授業が始まりました。

秋なのに水泳?と思われるかもしれませんが、この地域では、学校の水泳の授業は基本的に屋内プールで実施されます。ですから季節は関係ありません。日本との違いはもう一つあって、ドイツでは授業に使われるプールは学校の施設ではなく、通常は公営プールで実施されます。フライブルクの場合、市内に5か所の屋内プールがあるので、水泳の授業はそこに移動して行います。ちなみに、夏だけ営業している屋外プールも他に3か所あります。こちらはどちらかというと、学校のプール遠足などで遊びに行く場所、という扱いになっています。

学校側にプールを管理する負担がなく、また季節を問わず年中プールが活用されているのはドイツ式の大きなメリットです。デメリットは、学校の立地によってはプールまでの距離が遠い学校もあるということ。長男の学校からは、歩いて2分ほどの距離にプールがあるのですが、今秋から別の学校に編入した次男は、毎週路面電車で20分ほどかけてプールに通うことになりました。スムーズに移動できたとしても往復40分。シャワーや着替えの時間も入れると、実際に泳げる時間は1コマ分もなさそうな様子。週に45分×2コマ、90分だけの体育の正味時間がごっそり減ってしまうのはもったいないな…というのが正直なところです。

後半も、ドイツの学校とスポーツ施設の話を続けます。

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