【現地取材】フリック解任から考える代表チームとクラブチームにおける監督の役割の違い
▼ フリックがうまくいかなかったのはなぜか?
日本代表に1-4で敗れたドイツ。翌日の10日にドイツサッカー協会はハンシィ・フリック監督の解任を発表した。
18年W杯で史上初となるグループリーグ敗退を喫し、21年欧州選手権でも決勝トーナメント1回戦で敗退したドイツだっただけに、フリックは大きな期待とともに迎え入れられた。20年バイエルンを6冠獲得に導いた名将だ。それにヨアヒム・レーフの長期政権後だっただけに、代表に新しい風を吹き込んでくれるという点でも最適な人材だととても高い評価をされていた。
ブンデスリーガの下部組織やドイツサッカー協会で働く知り合いのドイツ人指導者だれに聞いてもフリックは最大級の評価をされている。特に人間性の素晴らしさ、人心掌握術の巧みさは唯一無二とさえいわれる。
ただ優れた指導者が優れた監督というわけではないし、まして代表監督の適性があるかはまた別の問題なのだ。
そんなフリックが7月に開催された国際コーチ会議で少し気になることを話していた。
(残り 2996文字/全文: 3426文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ