【抄訳】国際コーチ会議でドイツ代表監督ハンシィ・フリックが明かした心境と代表チーム作り
▼ ハンシィ・フリック監督が国際コーチ会議で語った
9月9日現地時間20時45分フィルクスバーゲンの本拠ヴォルフスブルクでドイツ代表と日本代表の親善試合が行われる。
カタールW杯でロシアW杯に続きグループリーグ敗退を喫し、24年欧州選手権に向けて心機一転進みだしたいところ、6月の代表シリーズではウクライナ、ポーランド、コロンビア相手に一度も勝てず。世間からの風当たりは極めて強くなってきている。
そんな中、ハンシィ・フリック代表監督は7月下旬にブレーメンで開催された国際コーチ会議(ITK)に参席。
初日に壇上での公開対談に挑んだ。モデラートのミヒャエル・ロイポルドは「代表監督がITKに登壇するのが実に23年ぶり。そしていま代表チームはドイツ国内で批判的にみられています。逆風を浴びている状況にもかかわらず、こうして公の場に姿を現すのは特筆すべきことだと思われます」と冒頭に話をしていたが、その通りではないだろうか。
上手くいっているときに公の場で話をするのは心地いいものさえある。だが、やることなすことケチをつけられている状況で人前で話をするのはこれ以上なくつらいことなはず。でもこうした時にその人となりというのは見えてくる。
厳しい状況でも逃げることなく、自分の言葉で話をしようとする。それはだれにでもできることではない。
フリックは落ち着いた様子で笑顔を交えながら次のように話をしていた。
「ITKには喜んで参加したいと思っている。このコンファレンスがどれほど重要かわかっているから。参加される指導者の数だけを見ても、毎年1000人近くの人が集まっている。それだけに個人的にもITKは喜んでサポートしたいんだ」
今回は、そんな交際コーチ会議でフリックが丁寧に語っていた対談内容をお送りしたいと思う。
どのようなビジョンと思いで代表チームと関わり、どのようなプロセスでチーム作りをしようとしているのかがみえてくるはずだ。
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