【フッスバル】名選手が名監督になれないわけではない。シャビアロンソが示す指導者としての確かな資質
▼ 名選手=名監督のパターンだってある?
ブンデスリーガでいま注目されている監督の一人がシャビ・アロンソだ。
現在41歳のアロンソは22年10月に、開幕から低迷していたレバークーゼン新監督に就任している。前監督ジェラルド・セオアネは昨季チームを3位に導き、若手選手も躍動していたことで、今後さらなる発展が期待されていたが、今季8節までに積み上げた勝ち点はわずか5。CLグループリーグでもなかなか勝てずに、首脳陣は流石に決断を迫られたという背景がある。
CL出場権獲得どころか残留争いに苦しむ状況のチームを果たして立て直すことができるのか。監督としてのキャリアはまだそこまでではないアロンソにどこまでの力があるのか。ドイツ国内でもとても注目されていた。
選手時代のキャリアは文句ない。リバープール、レアルマドリード、バイエルンで数多のタイトルを獲得し、スペイン代表としても08年、12年には欧州選手権で、ワールドカップでも10年の南アフリカ大会で優勝している。
現役引退後は、レアルマドリードの下部組織やレアルソシエダBで監督を歴任。20-21シーズンにはレアル・ソシエダBを3部優勝と2部昇格へと導いた。
「名選手、名監督にあらず」とはよく言われる言葉だが、これは名選手がそのまま名監督になれるというわけではないということであり、名選手だった人が名指導者になれないというわけではない。
そこでアロンソに指導者としての確かな資質があるのかを探ってみた。
アロンソがレバークーゼンの監督となり、6カ月がたつ。ワールドカップによる中断期をうまく利用して、チームに確かなゲームプランを植え付けているという印象を受ける。
4-3-3と5-2-3の二つが基本スタイルとして使われているが、ここまでのところ5-2-3の布陣でのほうが、チームは攻守のバランスよくプレーできているようだ。
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