【きちルポ】ドイツU21と日本U21の試合を観戦して感じた違い。ゲームに対する《設計図》はどうやって身に着ける?
▼ ドイツで日本の試合を見る特別感
フランクフルトで行われたU21ドイツ代表とU21日本代表の試合を見てきた。普段は取材申請を出して記者席で見て、試合後に記者会見に出て、選手のコメントをミックスゾーンで取って、という流れになるところだが、今回はチケットを購入して一般客として観戦してきた。
しかも席はゴール裏の立見席。
U21の親善試合ということで雰囲気は穏やか。日本サポーターとドイツサポーターが同居するゴール裏というのは中々に興味深い風景だ。日本サポーターの中には太鼓を持ち込んで応援する人たちもいたし、お馴染みの「にぃっぽん、にぃっぽん、にぃっぽん!」の掛け声もいろんなところから聞こえてくる。
ちなみにドイツファンからそれをばかにするような声はとりあえず僕のところでは聞こえなかった。日本サッカーに対する評価は欧州において間違いなく上がってきているのだ。いや、もちろん評価されてないなら馬鹿にしていいなんてわけはないんだけど、彼らが敬意をもって日本サッカーを見るようになったのは、なんだかなんだでやっぱりカタールW杯の結果がもたらした大きな成果の一つだろう。
試合は両者2点ずつを決めての引き分け。アウェイで相手にリードを許しながら一時は逆転して引き分けだからなかなかではないかという評価もできる。
ただ、試合内容から相手に引けを取らないサッカーができていたかというと、残念ながらそうとは言えないシーンがいくつもあったのが現実だ。
この試合は元湘南ベルマーレ、大宮アルディージャの育成指導者で、現在は指導者の指導者としてオランダを居に様々な活動をしている倉本和昌さんと一緒に観戦しながら、サッカー談義をすることができた。
今回はその時に上がった話についてまとめてみたいと思う。
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