【フッスバルコラム】ブンデスリーガ首位のウニオンで取り組みの成果が出てきていた原口元気が日本代表落選したのはなぜなのか
—目次
➟ 日本代表選考で何かざらついた
➟ 原口外しの理由はなんだろう?
➟ 昨季とは異なる戦い方をするウニオン
➟ 取り組みの成果が出てきていた原口
➟ 気になった森保監督の言葉
▼ 日本代表選考で何かざらついた
カタールワールドカップに挑む日本代表が決まった。
昨日(11月1日)の記者会見で森保一監督から名前を挙げられた選手26人はそれぞれ歓喜したり、安堵したりしたことだろう。選手人生すべてのなかでも最高の瞬間なのかもしれない。カタールへ向かう彼らには最大限の祝福を祈りたい。
一方で名前が呼ばれなかった選手が無数にいる。当たり前だが、選ばれた選手よりも選ばれなかった選手のほうがはるかに多い。彼らの悲しみはいつ消えるのだろうか。それとも消えることなどないまま、いつまでも付き合い続けなければならないのだろうか。
ファンや関係者にはだれにでも好みの選手がいる。自分ならではの理想のメンバーがある。「こうであってほしい」という願いがある。「こんなストーリーがみたい」という夢を見る。僕だって岡崎慎司や長谷部誠が選出されたらって思ったりする。ケガさえなければ宮市亮にだってチャンスがあればと考えただろう。
でもそれは森保監督にしてもそうだろう。自身の思い描くプランがある。本人が心の底から納得できるメンバーでなければ、試合と向き合うことなんてできない。ファンの思いで選手選考されるわけでもない。
もちろん選手がどれだけの思いでこの大会へ向けて準備をしているのか、監督は承知しているだろう。
ただの大会ではない。これはワールドカップだ。現役選手ならだれもが出場を渇望している大会だ。代表常連だろうが、しばらく代表から外れていようが、このメンバー最終選考の瞬間まで、可能性を信じて戦い続けてきた選手がたくさんいる。
きっとそうした選手の思いもわかったうえで、ワールドカップでドイツ、スペイン、コスタリカという難しいグループを戦い、さらに決勝トーナメント進出の可能性を少しでも高めるためにはどうしたらいいのかを考えに考え抜いての26人なのだろう。
それはわかる。だから日本代表へのリスペクトをもって今回の選考を受け止めたい。
それでも取材現場で少なからず選手の思いと触れ合うことができる立場の僕は、感情移入してしまいたくなる。それに指導者としての視点で考えたときに、納得がいかない点もある。
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