Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】2024シーズン以降のリーグ構造・大会方式の変更について。「もう一度競争をしていこうという意識を、このリーグの構造改革で自然とそういう意識が湧き出てくるようにしたいという事のが一番大きなところ(野々村チェアマン)」

12月20日、Jリーグの2022年度第12回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。

この中で、2024シーズン以降のリーグ構造・大会方式について 各カテゴリーのクラブ数を20に統一し、リーグカップ戦をJ1・J2・J3全クラブ参加のノックアウト方式に変更する点について、野々村チェアマンは次のように説明を行った。


○野々村芳和チェアマン
本当に様々な方面から考えないといけない事だとずっと考えていました。
まずプロセスのところで言えば、フットボール委員会で減らすことがいいのか、増やすことがいいのか今のままがいいのか、いろいろと議論していただきました。またビジネスの観点からも考えるわけですが、減らす事のメリットは今の日本のサッカーの現状からしてまだ出てこないと。一方で20クラブにした方がフットボール面では(プラスの面もあればマイナス面もあるが)若干プラスであろうと。プラスして、リーグの価値をどう上げていくかというようなビジネス面からはプラスが多いのではないかというような事です。

例えば10年前と違うのは、リーグの中でのトップの売り上げのクラブを上から数えていって、例えば15番目から25番目のJクラブの売り上げの差は、昔は結構あったのですが、今は昔より無くなってきていると。イコール現場に投資できる金額にも差が無くなってきていて、競争力として十分に補完できるであろうというようなことがあります。

 

それからJリーグが新たな成長戦略として掲げる「2つの成長テーマ」
(1)60クラブが、それぞれの地域で輝く
(2)トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く

10~20年後にトップになる可能性のあるクラブが、僕の中では20クラブくらいあると思っています。もう一度競争をしていこうという意識を、このリーグの構造改革で自然とそういう意識が湧き出てくるようにしたいという事のが一番大きなところです。
チーム数が18から20になるので試合数が若干増えることで、選手としては疲労などの懸念があることはもちろんわかっているので、ルヴァンカップの大会方式を変えることをセットにすると(日程的に)負担にならなくなるんですね。かつ18のJ1クラブでやっていた事が20拠点になるので、今のメディア環境からすると点でどう面を取っていくのかという事を考えた方がいいだろうと僕は考えていて、年間を通してJ1を感じてもらえるエリアが2つ増えるので、その部分でもJ1リーグという価値を上げることができるでしょうと。
それから、ルヴァンカップも今まで18クラブの大会だったものを60クラブの大会にすることで、大会の価値も上げることができるだろうとという狙いがあります。

今回のワールドカップも含めて、PK戦についていろいろな議論がなされましたが、カップ戦が増えるということで必然的にPK戦も増えます。選手にとってはストレスがかかるものでPK自体がどうなのかという議論もあるのですが、何かが懸かった試合でPK戦をやることが一番慣れる部分でも大事な部分ではあると思うので、国内の大会の中でそういう場面が増えることは想像できるのかなと思います。

その他、本日Jリーグから決議事項・報告事項がリリースされています。

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