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【ニュース】JリーグとNPB合同の新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「来シーズンに向けて、この3年間積み上げてきたものや蓄積されてきたエビデンスがあるので、現実的にはどうだったのか現実的な対応をもっとどうやってやっていけるのかしっかりと皆さまに提示しながら、年内にNPBと一緒にまとめていけたら(野々村チェアマン)」

9月20日(火)、JリーグとNPB合同の「第63回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、野々村芳和Jリーグ チェアマンが出席した。※今回、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)は欠席。

会見での出席者の主なコメントをお届けしています。

斉藤惇
○NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー
現在、ウィズコロナと言いますか政府の規制もだいぶ緩和されてきています。Jリーグさんも野球の方もあまりシリアスな状況は発生していませんし、野球の方も10試合くらいで今年のシーズンが終了できる見通しが立ってきました。

今日の会議では、これまで3年近く選手の検査のやり方、ワクチンの対応の仕方、お客さんの対応の仕方とか、いろいろとやってきましたので、これを来年以降、新しい環境になっていますので、一回しっかりまとめて社会的に報告したらどうだろうと。先生方からのご指摘もありましたので、ぜひ私たちの方で10月~11月くらいにしっかりサマライズして、皆さんにご報告しようと。それと同時に、今後球団やJリーグの各クラブでどういうふうに対応することが一番効率的で経済的で安全性が担保できるか検証してみたいです。

さらに今日は、来年に向かった課題としてオミクロン対応ワクチンについて、選手・スタッフにできるだけ打ってもらいという考えもありますが、インフルエンザのワクチンについてもこのオフの間に早めに両方一緒に対応できるかどうかという質問がありまして、先生方からご指摘もいただきました。

野々村芳和
○野々村芳和Jリーグ チェアマン
会議の内容については、今コミッショナーが言われた通りです。Jリーグではあと7~9週間シーズンが残っています。ここのところは中止に追い込まれるような事態にはなっていませんが、一番大切な時期になるので、各クラブは常にそうだとは思いますが、よりアラートな状態でシーズンを乗り切っていこうという状況です。

先日、政府の基本的対処方針が変更にされていますが、声出しエリアは50%、その他の場所は100%の収容率ということで、現在48クラブが声出し応援をしながらお客様を迎えることができています。コロナ前に近づくような状況になりつつあるのは一歩進歩かなと思いますが、先ほどコミッショナーも言われていましたが、来シーズンに向けて、この3年間積み上げてきたもの・蓄積されてきたエビデンスがあるので、もちろん学問的な観点が重要ではありますが、現実的にはどうだったのか現実的な対応をもっとどうやってやっていけるのかしっかりと皆さまに提示しながら、年内にNPBと一緒にまとめていけたらなと思っています。

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