「単年度の赤字、黒字だけで経営を判断するのは少々乱暴かなと思っています。ファン・サポーターは勝ってほしい、魅力的なサッカーをしてほしいと思っていますので、金額の予想を立てて、それにできるだけ近づけた選手強化予算を立て、決算を着地させていくというスタンスの方が良いと思います(Jリーグ・木村専務理事)」2018年度クラブ経営情報開示先行発表(8)
5月24日、JFAハウスにて、3月決算である湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田、柏レイソル、Y.S.C.C.横浜を除く50クラブの経営情報を先行発表した。
会見にはJリーグ木村正明専務理事、青影宜典Jリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 クラブライセンス事務局ライセンスマネージャーが出席し、青影氏が概要の説明を行った。

説明を行う、青影宜典Jリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 クラブライセンス事務局ライセンスマネージャー。写真左はJリーグ木村正明専務理事。
~質疑応答~
Q:不勉強で申し訳ありませんが、決算数値の概要を拝見してイメージで恐縮ですが、J2・J3は赤の数字がたくさんあり、J1よりも経営をしていくのが大変というイメージを持っています。それは間違った認識でしょうか?
※木村専務理事が回答
「一般的に誤解されていると思っていますが、我々サッカーの興行を生業としていますので、経営の安定がもちろん一番大事です。黒字を何十年も続けて結果的に魅力的ではないチームを作ることにつながってしまう可能性もありますし、また、ギリギリの予算でチャレンジして、最後は雨の日の試合の数や急な移籍などで読めない部分などもあって残念ながら最終的な赤字にはなってしまう可能性もあります。つまり、単年度の赤字、黒字だけで経営を判断するのは少々乱暴かなと思っています。
ファン・サポーターは勝ってほしい、魅力的なサッカーをしてほしいと思っていますので、金額の予想を立てて、それにできるだけ近づけた選手強化予算を立て、決算を着地させていくというスタンスの方が良いかなと思います。
少し極端な言い方ですが、黒字を出そうとすれば、選手強化予算を削れば(可能性は)比較的高まりますので、そのあたりが難しいところではあります。どちらかというと収入をしっかり伸ばしていくことが大切なのかなと思っています。もちろんJ1に比べてJ2・J3は収入を得にくくなるのが現実ですが、その中でしっかり収入を伸ばしていく努力が必要だと思います」
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