トップリーグからの勇退理由とJリーグ担当審判員も威厳からコミュニケーション、次は選手と共に素晴らしいサッカーを作っていくステージに【西村雄一レフェリー会見③】
12月19日、JFA(日本サッカー協会)ハウスにて、トップリーグから勇退する西村雄一レフェリーの会見が行われた。
「今後の審判マネジャーとしての関わり方は様々ありますが、セレクション、今後やっていくような形にもなりますし、いま佐藤(隆治JFA)マネージャーがやっておりますAFC、それからFIFAに向けての企画であるとすれば、ちょうどユース年代からユース年代から次の所にいくところの年代の審判員達の活躍というのが、日本の審判員が世界で活躍する為には、必要な年代になっているということなので、その皆様とも一緒に関わりながら、私もサポートさせていただくことによって、サッカーに貢献する一つの活動になると思っています。」
――大きい判定について、ご自身じゃなくても他の方が解説されたり、他にもFKの線を引くときの「だって円だもん」という言葉が動画で話題にもなりました。西村さん達がJリーグ担当になったばかりの時よりも、何となくレフェリーとサッカーファンの間が近づいてきたのかなという印象があるのですが、西村さんはどのように感じていますか?
「私が若かりし頃は、おそらく『レフェリーが威厳を出している』という表現が多かったのかなぁというのが私の記憶にあります。そこから今おっしゃって頂いたように、選手と一緒に素晴らしいサッカーを作りあげるという、そういった方向に今変わってきているのかな。それは今、おそらくサッカーが文化として根付いたことによって、選手自身もどのように自分のサッカーから、多くのサッカーファンに感動を届けることができるんだろうっていうことに向き合われたからこそのことだと思いますし、それを支える私たち、日常にいる私たちも、その考え方をちゃんと受け取って、『素晴らしいサッカーを作っていく為のレフェリー』ということなので、僕は(強さ全開から)マネジメントに変わってきた感覚を持っています。
もし、そういう風に、レフェリーの存在が皆様の近くに、距離感が詰まったという風におっっしゃっていただけるのであれば、私含めたレフェリー全員が取り組んでいる方向性は、サッカーの一部として審判員が認知された。次のチャレンジは、その質を高めていく。それを進めていくという、一つの助言をいただいたなぁなんて思っております。」
石井紘人:西村さんと同じくらい世代のレフェリーの方が、西村さんより先に引退されました。西村さんが引退を考え始めた時期と、引退を決意した時期はいつ頃でしょうか?
(残り 1177文字/全文: 2260文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ